愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

2016-01-01から1年間の記事一覧

マインドフルネスで仕事・生活に集中する

「マインドフルな意識」とは、 集中と感知という2つのスキルに よってもたらされるものです。 より詳しく言うと 、「集中(focus)」とは いま自分がしていることに専念する 能力であり、「感知(awareness)」 とは自分の意識の状態を認識し、 気を散らす物…

マインドフルネスの実践は、いつ、どこで、どうやればいいのか。

自分が1日何をしていたのかを正確に 思い出すことさえできない…。 研究によれば、人は起きている時間 のうち約47%を、実際に取り組んで いること以外の何かについて 考えながら過ごしています。 言い換えれば、多くの人は「自動操縦」 状態で動いています。…

他者のストレスに自分が感染すれば、パフォーマンスに悪影響が及ぶ…。

過去10年ほどの間に、人間の脳が情動 感染(emotional contagion)を受ける 仕組みが明らかになってきました。 まるでワイヤレス・ネットワークの ように人の感情を他者に伝染させるのは、 脳のミラーニューロンです。 この微細な神経細胞のおかげで、 私た…

器量の大きさを示す・スルースキルを身に付ける

色々と考えることは大切ですが、無駄な ことに時間を費やすのは勿体ない ことです。 精神的バランスを維持し、余計なことは 気にしない強さを持つことが大切です。 スルースキルを身に付ければ、無駄な ことで悩む時間を劇的に減らすことが 可能です。 他人…

仕事をきちっと分解して、「プロセス/手順」を意識する

人間の頭というのは、本当に不思議な もので、しっかりと「プロセス/手順」 を考えていないし、 順番はバラバラ なのに、それなりの結果が出てしまう ことがあります。 ぼんやりとしたやり方でも、それなり に仕事はできてしまうのです。 しかし、それでは…

仕事の最終的なアウトプットイメージを明確化する

この仕事は何のためにやるのか、と いう「目的・ゴール」を理解 できたら、次は「最終的なアウト プットイメージ」を描くこと。 そして、上司や他部署などの仕事の 依頼者と共有することです。 「最終的なアウトプットイメージ」 の難しさは共有できているだ…

「仕事の目的・ゴール」をはっきりさせる

トヨタが新しい取り組みで目指して いるのは、ただ効率が上がればいい、 というものではありません。 この仕事をやったら、毎日活き活き と楽しい、という仕事です。 そのために必要なこと、その一つが 仕事の「目的・ゴール」をはっきり させることです。 …

営業や企画の仕事にも、「工程」がある

トヨタが進めている新しい取り組みを 端的に表現するなら、仕事の質を高め、 失敗をなくす仕事の進め方です。 生産性とモチベーションを同時に 高められる仕事の進め方、と言い 換えてもいいかもしれません。 トヨタでは、リーダーになる人、 リーダーを目指…

価値を生み出す現場と、価値を受け取られる現場は違う

企業で会社員として働いていると、 自分の給料が何の対価として支払われて いるのかが分かりにくくなります。 本来は、生み出した価値として 受け取っていると頭では分かって いても、実際は価値を生み出す瞬間を 実感できることがあまりありません。 営業職…

ストレスを感じている作業プロセスを洗い出す

一生懸命やっていたのに、なぜミスが 起きてしまったのか。 ほかの作業は大丈夫か。 こんな思いのまま仕事をするのは つらい、と感じた時に「自工程完結」 の考え方を取り入れ見直してみること が良いと思います。 不安をなくし、自信を持って仕事を 進める…

『自工程完結』の位置づけ

「自工程完結」とは、良い仕事しか できない、良いものしか作れないと いう条件は何なのか、ということを 徹底的に、科学的に実現しようとする 考え方です。 もはや海外との競争では勝てない、 ということに気づかなければ いけません。 生産性を高め、素早…

ホワイトカラーは生産性向上の意識が低い

仕事をしている人は誰しも、間違った ことをして叱られたり、ミスを出し たり、やり直しをしたりは、したく ないと思います。 だから、そういうことはしないぞ、 と自分に言い聞かせて、仕事に取り 組んでいます。 やってはいけない、起こしては いけない、…

仕事で基本的なことが、実はできていない

部下は一生懸命に仕事をしていたのに…。 ところが、上司からは芳しい評価を 得ることができなかった。 よく職場で起こりうることです。 その理由は、大まかに6つのポイント があります。 1.何のために資料をまとめるのか、 「目的」の共有がない。 2.どん…

まずは思考習慣を変えること…

今日では、スキルや戦略は早々に陳腐化 します。 個人も組織も、時代に取り残される ことを日々恐れています。 「FOMO」(フォーモー)は現在、公式 の英語となっています。 “Fear of Missing Out” (取り残される恐怖) の略語で、オックスフォード辞典にも…

新たな思考様式を身に付ける4つのポイント

思考モデルとは、周囲の世界を(多くは 無意識的に)理解する方法です。 それは私たちが何を見るか、または 見ないかを決定し、原因と結果とを 結びつけるものです。 たとえば、問題解決における典型的な 思考モデルは、「何をすべきか」を 探すように働く――…

デザイン思考は、方法論か思考法か

「デザイン思考」という言葉を初めて 聞いた時、その魅力的な2つの単語の 組み合わせに心動かされました。 デザインという言葉は狭義には 「意匠」を、広義には「設計」を意味 します。 これが日本でややこしくなっている 原因で、広義のデザインという言葉…

ブランディングとデザイン思考を結びつける:各ステップのポイント

ブランディングは、シンプルな3つの ステップで実行できると紹介 しました。 しかし、当然ながら、インプットは 調査をすればいいというものでは ありません。 コンセプトも規定すればいいという ものではないし、アウトプットは 作ればいいというものではあ…

ブランディングとデザイン思考を結びつける

消費者のニーズが顕在化しにくい時代、 デザイン思考による新しい知の創造が 効果を発揮します。 そして、まさにいま求められる ブランディングはデザイン思考と実に 相性がいいとされています。 ブランドを、「社会にとって意義の ある、魅力的な固有性(ら…

3Dプリンタを活用したモノづくりが本格化・実用化に

近年、「DDM(Direct Digital Manufacturing)」という言葉が 登場し、3Dプリンタで作られた製品、 あるいは3Dプリンタ製パーツを用いた 製品が流通するようになると語られ ましたが、実際には、3Dプリンタに 関連する技術は、ここ数年で めざましい進化を遂…

ストレスには、マインドセット(思い込み)介入する

「現実や事実を拒否するよりも受け 入れた方が人生にとって良い」、 心の痛みや不安と対峙するために、 自己流でマインドセット(思い込み) 介入のようなことをして、それに 効果があると思っていました。 ストレスの効果が科学的に証明 されるようになり、…

目標ではなく、『今、この瞬間』に意識を向ける

瞑想によって、いっさいの判断をせず 「いま、この瞬間」をとらえ感じる のがマインドフルネス瞑想と言われる ものです。 いまやマインドフルネスは、集中力と 生産性の向上に有益だと科学的に証明 され、メディアを騒がすように なりました。 本来のマイン…

偶然をとらえて幸福に変える力は鍛えられる

科学の世界での偉大な発見・発明は、 偶発の出来事がきっかけとなること が多いといいます。 しかし、それは本当に偶発なので しょうか? 「いや違う。そういったチャンスは 自分が呼び込んだものなのだ!」― 「チャンスは準備された心に 微笑む」。 (Chanc…

戦略の立案が不確実になった時代:人材の価値が問われる時

人材育成と並んで、人事(ヒューマン リソース)が経営資源として重要視 されるようになってきた傾向には、 2つの理由が考えられます。 一つは戦略の重要性が低い時代に なったから。 いまどの業界でも過去の延長線では ない、不連続の変曲点に差し掛かって…

これまでの生き方の壁を通り抜ける

自分を振り返ってみると、これまでの 生き方や考え方、関係の築き方が 炎のように燃え上がって、自分を 取り囲んでいることに気づきます。 この瞬間、恐れで身動きが取れなく なったようなに感じます。 しかし、これは、新しく生まれ変わる ための道であり、…

ソーシャルメディアで『自分語り』をするのは快感…?!

「受信力」とか、「アクティブ リスニング」とか、「人の話を聞く ことがコミュニケーションの基本」 といったことを言いながらも自分の 話をとうとうとしてしまうのもまま あることです。 確かに、フェイスブックなどを 見ても、 「こんなおいしいものを食…

時間管理の主導権は自分が掌握する

「不公平じゃないか。いつだってやる ことが多すぎる。みんな私に仕事を 押しつけてばかりだ。もう無力感 しかない…」 自分が行き詰まっているのは四方八方 から途方もない量の仕事を頼まれる せいだ、と感じている人は少なく ありません。 このタイプの人々…

現場に問題解決力を持たせ 急速な市場変化に対応する

【問題解決力のニーズ急増競争環境の 変化が背景に】 少し前ならば、組織の問題を解決する のは、ごく一部のトップの仕事でした。 しかし昨今では、現場レベルにまで、 問題解決力を持った人間が求められて います。 競争環境や顧客の急速な変化に対応 する…

漠然とした「悩み」を考えられる明確な「問題」にする

「何が問題かを明確にする(=What)」 ステップ 例えば「部門間のコミュニケーション が悪い」という悩みは、どの組織にも あると思われます。 しかし多くの場合、 「それは、あまり良いことではない」と 認識されつつも、解決に向けた アクションには至ら…

“関係性おばけ”や“オンリーワンおばけ”の妄想・暴走

どこにでもいる、ちっともキャラが 濃くない同期のメンバーをあたかも 特別な存在のように紹介する ツイート。 それに対して、 「いっこもキャラ濃くないわ。 普通じゃボケ」と腐した内容。 はたから見るとまったくキャラが濃い ように思えないし、せいぜい…

第四次産業革命が起こすためのインダストリー4.0との関係性

インダストリー4.0が産業にとって どのような収支メリットがあるかを 考察してみます。 これから5~10年という幅の中で 顕在化しそうなメリットは、まず ドイツの製造業のトータル生産 コストの5~8%に当たる約12兆円 から約20兆円のコスト低減。 そして、…