愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

まずは思考習慣を変えること…

今日では、スキルや戦略は早々に陳腐化 します。

個人も組織も、時代に取り残される ことを日々恐れています。

「FOMO」(フォーモー)は現在、公式 の英語となっています。

“Fear of Missing Out” (取り残される恐怖) の略語で、オックスフォード辞典にも 掲載されています。

その説明には、「楽しいことや面白い ことが、どこか他の場所で起きている のではないかという不安。 主にソーシャルメディアでの投稿に よって助長される」とあります。

いまや物事はかつてなく急速に変化 しているため、FOMOは現代人につき ものの悩みといえます。

しかし、そこにはもっと根本的な 恐怖心が潜んでいます。

それは時代遅れになることへの恐怖 です。

取り残されることに対する恐れは、 時代についていけず置いていかれる ことへの恐れと通じているのだと 思います。

人類は過去にも大きな変化を経て きたが、そのスピードはもっと 緩やかでした。

100年前には、農業経済から工業 経済への変遷は数十年を要しました。

いまでは、キャリアや事業戦略は 数年のうちに使い物にならなくなる こともあります。

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では、陳腐化を避けるためには何を 「する」べきだろうか。

これは引っかけ問題です。

行動を改めても、FOMOは払拭できない。

まずは考え方を改めるべきです。 それをしないままに行動だけを 変えても、得られるものはたいして 変わりません。

だが考え方を変えれば、自ずと行動も 変わります。

したがって真に問うべきは、 「陳腐化を避けるにはどのように考える べきか」です。

大々的な変化が進む時代に廃れゆくのは、 スキルやツールや慣行だけではりません。

もっと根本的な問題として、私たちの 思考モデルが時代遅れとなり、 役に立たなくなり、誤りや明らかな危険 につながると思います。