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仕事の最終的なアウトプットイメージを明確化する

この仕事は何のためにやるのか、と いう「目的・ゴール」を理解 できたら、次は「最終的なアウト プットイメージ」を描くこと。 そして、上司や他部署などの仕事の 依頼者と共有することです。

「最終的なアウトプットイメージ」 の難しさは共有できているだろうと 勝手に思い込んでしまうことが、 往々にしてあることです。

ところが実際には、異なる 「最終的なアウトプットイメージ」 を持ってしまっていたりします。 昔ながらの「一を聞いて十を知る 優秀な部下」を上司は期待している のかもしれませんし、自分もそう やってきた、と思っている上司も 多い。

もっと言えば、間違ったことをして 学びを得るということが、部下に とっての教育になると思い違いを している上司もたくさんいます。

しかし、こんなことをしているから、 生産性が高まらないのです。

最初から「最終的なアウトプット イメージ」が正しく共有されて いれば、防げる話です。

そして部下はせっかくやったのに 怒られ、うまくいかなかった 理不尽さに、やる気をなくしていく のです。

「最終的なアウトプットイメージ」 を共有するときのやり方は、大きく 四つあります。

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・口頭 ・文字 ・図表・写真 ・実物 口頭で伝えるよりも文字や図表、 写真などで伝えたほうが、 イメージが伝わりやすいことは 多々あります。

資料作りなどは、その典型です。

仕事を指示する上司やリーダーは、 その手間を惜しんではいけません。

また、もし、「最終的なアウトプット イメージ」を正しく認識できる実物 のようなものがあるのであれば、 それを見せるのがいちばん早いです。

しかし、「最終的なアウトプット イメージ」はいつもはっきりしている、 というわけではありません。

時には、「最終的なアウトプット イメージ」がぼんやりしていることも ある。

ところが、会社というところは、 そのままそれをはっきりさせる ことなく、 「とりあえずやってみよう」となる ことが少なくないのです。

多くのケースで、これではうまく いかない。

「最終的なアウトプットイメージ」 が理解できていないということは、 それを実現するための段取りも 考えられないということだから です。

したがって時間配分もできない。

そして、すぐにアウトプットの作成 にとりかかってしまうケースでは、 「目的・ゴール」も聞かずに やっていることが少なくありません。

目的やゴールを理解せずに、どうして 正しい仕事ができるでしょうか。

「最終的なアウトプットイメージ」は、 鮮明とはいかなくても、できるだけ 明確にする努力をしないといけません。

「とりあえずやってみよう」の 見切り発車は、やり直しや作り直し を生み、きわめて効率の悪い仕事に なる危険性があります。 そして「最終的なアウトプットイメージ」 が理解できたら、次にやるべきは、 すぐに行動に移ることではありません。

「プロセス/手順」を考える ことです。