時間管理の主導権は自分が掌握する - 愉快な人生を生きるために～知識を知恵に～

「不公平じゃないか。いつだってやることが多すぎる。みんな私に仕事を押しつけてばかりだ。もう無力感しかない…」

自分が行き詰まっているのは四方八方から途方もない量の仕事を頼まれるせいだ、と感じている人は少なくありません。

このタイプの人々は、エクササイズの時間が持てないのも、遅くまでの残業も、タスクをすべて終えることにいつも苦労しているのも、外からの圧力のせいだと考える傾向にあります。

自分の状況を他人のせいにすれば少しの間は気休めになるだろうが、時間の使い方に対してそういう態度でいると、長期的には本当になす術がなくなってしまいます。

時間に関して「自分は被害者だ」と思っていると、周りにも迷惑がかかります。

人と話す時はいつもピリピリするようになる。

すでに仕事で手一杯の自分に、さらに何か作業を振られるのではないかと身構えてしまうからです。

仕事の依頼にノーとは言えないと思い込んでいるため、引き受けたとしても心からの責任感からではなく、義務感や恨みが先に立ってしまいます。

自分の状況があまりに困難に思えるため、より効率的な計画と進行に努めようという気さえも起きません。

どう転んでもひたすら働き続けるしかない、すべてを片付けるのは到底無理だ、という思いから逃れられないからです。

やがて諦念に支配され、努力をやめてしまう…。

被害者意識から抜け出すためには、他者を責めるのをやめ、時間をみずからコントロールする方法を以下の３点にまとめてみます。

１．まずは自分の反応を認識する

優先事項にうまく時間を使えないでいる時、自分がどう反応しているかを意識する。

・非難すべき相手を探していないだろうか。

・自分を憐れんでいないか。

・アドバイスや提案を拒絶してはいないか。

・新しいプロジェクトを断ったことはあるか。

・仕事の限度を設定したことはあるか。

・周囲に助力を求めたことはあるだろうか。

をセルフチェック、確認してみる。

２．時間に関する率直な報告を、責務と心得る

自分の時間をどう使うか決めるのは、自分自身でなければならない。

仕事の完遂に向けて負荷が避けられないことも、一時的にはあります。

しかし、過剰な負担が常態化するのはおかしい。

自分でこなせる以上の仕事が山積し、そのことを誰にも伝えていないとすれば、負担は他の誰かのせいではなく自分自身のせいです。

自分がオーバーワークであることを他者が当然気づいてくれるだろうと期待するのではなく、自分のニーズをオープンかつ正直に伝える必要性を各人が認識していることが重要です。

時間に関する率直なコミュニケーションを各従業員の責任とすべきです。

３．能動的な時間管理に最大の努力を注ぐ

過去に特定の状況や人々に対してどう対応してきたにせよ、今後変えるチャンスは常にあります。

変化を起こす強い決意と覚悟を持つ。

目の前に提示された物事をただ受け入れるだけの度を改め、自分を取り巻く状況にどう対処するかを自分の意思で決めることです。

被害者になり下がる前に、置かれた状況や自分の時間への裁量をみずから行使する。

不当な要求をされていると感じたら、自分の考えをはっきりと伝え、過重な負担を防ぐ。

さらに、多くの仕事を引き受けすぎないよう、ルールと限度を明確に決める。

【まとめ】 自分で限度を設けることが不可能で、しかも時間管理の問題を自力で解決できないなら、その仕事が自分に適しているか再考すべきかもしれません。

いかなる方法をもってしても、自分にとって持続可能なライフスタイルを実現できない仕事もありうることも考えてみる。

時間管理の責任を自分で負うことで、他人を責めるというエネルギーの無駄から解放され、周囲の人々や状況に生産的に対応できるようになります。

時間管理は自己責任であるという意識を持てば、最も重要な事柄に使える時間が十分確保できると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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