『自工程完結』の位置づけ
「自工程完結」とは、良い仕事しか できない、良いものしか作れないと いう条件は何なのか、ということを 徹底的に、科学的に実現しようとする 考え方です。
もはや海外との競争では勝てない、 ということに気づかなければ いけません。
生産性を高め、素早く意思決定しない といけない。 トヨタには、世界に知られるさまざま な用語があります。 「カイゼン」もそうですし、 「QCサークル」もそうです。
「トヨタ生産方式」もそうです。
では、新しい取り組みの「自工程完結」 はその中で、どんな位置づけに なるのか。
端的に言えば、トヨタの品質と生産性 をカバーしているのは、 「トヨタ生産方式」です。
「カイゼン」はその中で行われる エンドレスの活動です。
そして「QCサークル」は、 「カイゼン」を促進する活動と言って いいと思います。
「自工程完結」は、良い仕事をするため には、どうすればいいのか、を科学的に 洗い出す、という考え方です。
部分ではなく、全体を見ます。
その意味では、「カイゼン」との両輪を なすもの、と言えると思います。 「自工程完結」という笠をかぶせた上で、 「カイゼン」を行っていくと、 「カイゼン」は後戻りせず、定着して いくのです。