愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

社会心理学

会社の想像力を育む方法:(5)変則的で予想外のものに目を向ける

人の想像力が触発されるのは、思いがけないものに触れたときです。 人間の精神は、物事にパターンを見出そうとする性質があります。 そして、既存のパターンに適合しないものに接すると、人はみずからのメンタルモデルを修正する。 そうすることで、新しい戦…

会社の想像力を育む方法:(3)遊び心を持つ

言うまでもなく、危機のときは目標を意識して、真剣に対処しなくてはならない。 しかし、激しいストレスにさらされている人は見落としがちだが、人間が持つ「遊び」の能力も重要です。 ここで言う「遊び」とは、目指すべき目標を一時的に忘れて、即興で行動…

会社の想像力を育む方法:(2)イエス/ノーで答えられない、能動的な問いを発する

危機が起きているときは、問いに対する直接的な答えが得られない場合も多い。 そこで、良質の問いを投げかけることが重要になります。 危機で最も自然に浮かび上がる問いは、「私たちはどうなってしまうのか」といった受動的なもの。 しかし、「どうすれば、…

会社の想像力を育む方法:(1)内省のための時間を確保する

危機のときは、リーダーやマネジャーの仕事が大幅に増えます。 そうした状況では、ただでさえ少ない内省の時間がますます少なくなります。 だが、立ち止まって一歩うしろに下がり、内省をしなければ、物事の全体像は見えません。 ましてや、未来をどのように…

環境に適応するだけでなく、新しい環境をつくる

激しい重圧がのしかかる状況下で想像力を維持するのは、容易ではありません。 しかし、それができる企業は大きな恩恵を手にできます。 景気後退期でも、14%の企業は、新しい成長領域に投資することで業績を伸ばし、ライバルを上回る成果を上げています。 想…

危機に直面する時ほど、想像力が大切なときはない

予期していない重大なことが起きたとき、人はまず、現状を揺さぶる大激変から自分を守り、その後、問題を理解してマネジメントしようとします。 平常の状態を取り戻すために、危機という予測不可能な敵を飼いならすこと――一言で言えば、それが危機管理だと考…

ナチュラル・ステップとは…。

スウェーデンでは、1992年のリオの地球サミット以降、環境問題に真剣に取り組み、いまでは環境先進国として知られます。 では、スウェーデンは環境対策を一気呵成に進めたのかというと、そうではありません。 ナチュラル・ステップという方針を最初に打ち立…

スモール・ステップでの成長を促す

上司としての立場から部下の仕事ぶりを見て、「こうすれば、もっと仕事が速く進むのに」「ああすれば、もっと適切に仕事を完成させられるのに」というような思いにかられることはよくあります。 でも、そこで待っていられなくなり、「もういい!俺がやる!」と言っ…

「前例はあるの? これってなんの意味があるの?」という輩には…。

「前例がない」と反対意見を述べることでモチベーションを下げる人も、決して少なくはありません。 しかし、いまの時代、前例に基づいて意思決定をするということは大きな成功につながりにくいはず。 二番煎じと見られることもあるため、多くの場合は競合に負…

「○○さんがこう言っていたよ」と言う輩には…

「自分は相手の気持ちがわかる」とか、「自分は相手のことをわかってあげようと努力している」と勘違いしている人は少なくありません。 しかし、彼らの過大な自己評価は今後も変わらないだろう思います。 「わかってないのですよ」と理解させるのは、相当に困難な…

起業後に失敗する人の典型例

「行動力」や「決断力」によって熱くなった人は、起業で失敗する典型的なタイプなのだそうです。 なぜなら彼らには、自身のやりたい仕事(業種)と、それに必要な資金の調達にだけ注力するという特徴があります。 しかし、それよりも必要なのは、志や理念に基づ…

起業家に勢いは必要ない

起業のための準備期間といえば、すぐに思いつくのはその「事業内容」や、必要な資金を集める「資金調達」、社員やアルバイトなどの従業員を集める「人材確保」などがあります。 それらの準備が不足していては、起業することなどできないわけです。 しかし、その際…

素直に話を聞く…「自分への攻撃」と考えない

「だって」は、「どうせ」と並ぶ二大バイアスのひとつ。 なお、「どうせ」よりも「だって」のほうが“ちょっとヘヴィ”です。 なぜなら「だって」は、人の話に対し、とにかくケチをつけたくなるクセだから。 このタイプの思考のクセ(というかバイアス)を持つ人は、「ど…

「どうせ」「だって」の呪い

バイアスのなかのバイアス、超高頻度で現れる“トップ・オブ・バイアス”が「どうせ」「だって」だと言われています。 「どうせまたいつもの話でしょ」 「聞いたってどうせ変わんないし」 「お前だって同じじゃん」 「だって聞いてるヒマがないもん」 というように、人の話…

なぜ「畳み人」が求められているのか?

多くの経営者やプロジェクトリーダーと接するなかで、「いいアイデアをもいついても、プロジェクトがなかなか進まない」という悩みをよく聞きます。 アイデアを提案しても、それを具体的に進めることのできるメンバーがなかなか出てこないということ。 一方、…

自分の心に「聞」いてみる

一般的に使われる「聞く」を表す漢字です。 門に耳を当てて中の様子をうかがう、という盗聴気味な行動に由来するそうです。 ちなみに「盗聴」を意味する「eavesdrop」の「eaves」は「軒」という意味で、軒下にいる人はその家の中に聞き耳を立てている人、というのが語…

できる人は地図を持っている

「アイデア探し」の思考から抜け出すためには、問題解決メソッドの全体観を整理しておく必要があります。 ① 「3つのボックス」で問題解決の地図を広げる ② 「3回考える」ことで解決までの最短経路を見つける ③ 他人の頭を借りて確実に速くゴールへたどり着く いわ…

無駄な会議が増えるワケ

会議や打ち合わせに出たものの、結局は「なにも結論が出なかった」「こんなことなら自分の作業をしていたほうがマシだった」と感じた…。 そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか? しかし、そうだとしたら、「アイデア探し」に陥っていることが原因かもし…

人に仕事を頼めず、抱え込んでいる

忙しいのに人に仕事を頼めず、すべて自分で抱え込んでしまう人がいるものです。 しかし大量の仕事をすべて自分でやろうとすれば、アウトプットの質も下がり、残業も増えて当然。 残業続きで睡眠時間が削られれば、さらに生産性が下がり、また仕事がたまるこ…

苦手な人と穏やかな関係を築きたいときは

「逃げてよい」とはいうものの、職場や学校など、嫌いな人ともうまくやっていかなければならない場もあります。 もちろん、お互いに尊敬しあって、よい関係を築いていけるのであれば、それがベストでしょう。 ところが職場には必ずといっていいほど、嫌な同僚…

嫌いな人とは適度な距離を保つ

食べ物の好き嫌いがあるように、人に対しても好き嫌いはあって当然。 しかも、自分が好きになれないと感じる人のことを好きという人もいるでしょう。 まさに、蓼食う虫も好き好きだということです。 小学校では、友人みんなと仲良くしようと教わりますし、大…

友人を得るのは出会いの運

表面的な友人はいるが、心から信じ、頼ることのできる“親友”がいない…。 私が友人だと思っている人たちも、この人の定義に従えば『表面的な友人』なのかもしれない。 しかし、自分のすべてを受け止めてくれて、心から信じ、頼らせてくれる関係になるのは、た…

つきあう人は自分で決める

私たちの日常は、自分でカスタマイズすることが可能。 嫌いな人のことを考えて窮屈さを感じているなら、それは人生をよくするチャンスでもあります。 そもそも人間関係には、避けられるものと避けられないものがあります。 避けられないのは、職場や学校での…

嫌いな人がいる自分を責めなくていい

「嫌いな人がいて悩んでいます」という相談を受けることが多いです。 そんなときに伝えているのは、「嫌いな人がいる自分を責めないでください」ということ。 よくよく考えてみれば、嫌いな人がいない人などいないはずです。 しかし、わざわざ自分から「私には嫌…

「まず1回」をやれば、1回で終わらなくなる

「すぐに行動する」ためのヒントとして心理学者のクレペリンが発見したといわれる「作業興奮」。 簡単に言えば、「作業をすることで脳が興奮し、その作業を続けたくなる」という作用のことです。 「なわとびを毎日100回跳ぶ」という目標を立て、実行するとします。 …

仕事が速い人は「5秒」で動く

「やらなきゃいけない」と頭でわかってはいても、なかなか体が動かないということもあるのではないでしょうか? そんな「考えているうちに、行動できなくなる」という現象には、ちゃんと理由があるのだといいます。 それはアメリカのテレビ司会者、メル・ロビン…

まず感謝すれば、恵みが増える

「会社で売上を上げろと言われているのですが、どうしたら上がりますか?」と聞いてきた営業職の人がいたそうです。 一方、「夫婦で自営業をしているのですが、売上が去年にくらべて右肩下がりで、思うように上がりません。どうしたらいいでしょうか?」と聞かれ…

「幸せな働き方の方程式」

職場の人間関係が良好でも、やはり転職したいと考えることがあると思います。 それはたとえば、給料が安いのに当面は昇給・昇進が望めそうもないとか、転勤が多いといったことでしょう。 そうした要素を、働くうえで「譲れないこと」であり、それを明確にする…

職場で「いい人」を演じると自分が辛くなる

「いい人」を演じる人の考え方のパターンが、下記の3つに現れます。 ・職場ではどちらというと「聞き役」になることが多い ・上司や同僚の機嫌が良いか悪いか、すぐにわかるほうだ ・職場ではわりと空気が読めるほうだ いずれも「あてはまる」と思った方。 それ…

「正解を見つける力」から「答えをつくる力」へ

アート思考がなぜ必要なのかについて、「美術」とは正反対の教科である「数学」と対比して説明します。 数学には「太陽」のように明確で唯一の答えが存在しているもの。 たとえば「1+1=2」が正しいことはすでにはっきりしており、その答えを疑う余地はどこにもないわ…