「幸せな働き方の方程式」
職場の人間関係が良好でも、やはり転職したいと考えることがあると思います。
それはたとえば、給料が安いのに当面は昇給・昇進が望めそうもないとか、転勤が多いといったことでしょう。
そうした要素を、働くうえで「譲れないこと」であり、それを明確にするのは、会社選びでは大切なことです。
ただ、「譲れないこと」をリストアップするのは、必要不可欠ですが、「それだけでは幸せには働けない」とも言えます。
ここで重要となるのが、「やれること」と「やりたいこと」という別の要素です。
「やれること」とは、転職先でも発揮できる自分のスキルや強み、資格などを指します。
「やりたいこと」とは、仕事において好きで取り組みたいこと、夢中になれることを指します。
これがない、あるいは見つからないという人は意外と多いそうですが、より幸せに働きたければ大事な条件となります。
「譲れないこと」「やれること」「やりたいこと」の3つの軸から、「幸せな働き方の方程式」を生み出しています。
それは以下のものです。
(やれること + 譲れないこと)× やりたいこと=幸せな働き方指数
全体を10割として、3要素の中でそれぞれの比重を自分の感覚で決めていきます。
たとえば、「やりたいこと」が他よりも重要性が高くて5割を占めるけど、「譲れないこと」はさほどないなら2割とし、残る「やれること」は3割とします。
この場合、幸せな働き方指数は、(3+2)×5=25となります。
幸せな働き方指数は、0から25の数字のどれかになります。
16以上で幸せに働ける状態、つまり「ストレスのない環境で、自分の強みを生かして、やりたいことを仕事にできている」状態になります。
ただ、これより低い数値だから不幸とは必ずしも言えません。
極端な例だと、「やりたいこと」のみ大優先で10割を当てたら、0×10=0となってしまいます。
この場合、最初のうちは苦労が伴うかもしれませんが、成果を出してブレークスルーが起こり、幸せに働ける可能性だってあります。
参考書籍:『「いい人」をやめて幸せに働く』
(江守和代著 マネジメント社)
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