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起業後に失敗する人の典型例

「行動力」や「決断力」によって熱くなった人は、起業で失敗する典型的なタイプなのだそうです。

 

なぜなら彼らには、自身のやりたい仕事(業種)と、それに必要な資金の調達にだけ注力するという特徴があります。

 

しかし、それよりも必要なのは、志や理念に基づいた計画だといいます。

 

「なぜ自分はこの仕事をしたいのか?」「この仕事でどこを目指すのか?」「どういうお客様に来ていただきたいのか?」「社会にどのように貢献できるか?」と
いったことを突きつめたうえで、起業後も継続するための事業や資金繰りの計画を念入りに練る必要があるわけです。

 

見切り発車で起業できたとしても、あとから「思っていたのいと違う」「やりがいが感じられない」というようなことに気づいたのであれば、もはや遅すぎる
ということ。

 

なお、このことについて、実際に受けた相談を例にして説明します。

 

店舗経営のビジネスで起業したいという人が資金調達の件で相談に来ました。

 

その人はすでに開業したい場所(店舗)も決めていて、採用予定の従業員の目処も立っている状況であると説明してきました。

 

後は資金調達さえできれば店をオープンでき、事業は成功するはずとのこと。

 

そして、すでに次のビジネスに挑戦したいという考えを持っていました。

 

この相談を受けながら、「この人はオーナー業として起業したいのだ」と感じました。

 

自ら店舗のなかには入らず、オープン後は従業員に任せておけば店は勝手に繁盛すると考えていました。

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もちろん、すでに経験と実績を残している起業家であれば、独自のノウハウを使って成功させることは不可能ではないかもしれません。

 

ところがその人は、初めての起業。本来であれば、最初の1店舗目を軌道に乗せるだけでも相当な労力がかかるはずです。

 

しかしその口ぶりからは、自分が始めようとするビジネスへのこだわりが感じられませんでした。

 

つまりこれが、「起業はできても起業後に失敗する可能性が高い人」の典型。

 

一見、「行動力」「決断力」があり、やる手のように見えるかもしれません。しかし思い入れが浅いため、仮に起業できたとしても事業継続に必要な粘り強さ
はないと感じるというのです。

 

起業までの時間の短さを競うことよりも、起業後の事業継続のほうがずっと大切だということ。

 

そして、そのために必要なのが、自分のビジネスへの強いこだわり、起業家としてのマインドセット、「勝つべくして勝つ」くらいの計画を練り込むことのできる周到さです。

 

もしも事業の安定した継続を視野に入れるのならば、先に挙げた「起業の3つのフェイズ」のうち、「起業準備」の重要度は全体の60%を超える。

 

いいかえれば、半分以上の割合で「起業準備」に力を費やさなければならないということ。

 

「戦いの勝敗は、戦う前の準備で決まる」のです。

 

起業を目指す人にとって、これはとても重要な考え方なのではないでしょうか?

 

参考書籍:『起業で成功する人、失敗する人』
(金原隆之 著、フォレスト出版


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