「どうせ」「だって」の呪い
バイアスのなかのバイアス、超高頻度で現れる“トップ・オブ・バイアス”が「どうせ」「だって」だと言われています。
「どうせまたいつもの話でしょ」
「聞いたってどうせ変わんないし」
「お前だって同じじゃん」
「だって聞いてるヒマがないもん」
というように、人の話を聞くときには脳内が「どうせ」と「だって」で埋め尽くされてしまうことが少なくないわけです。
ちなみに「どうせ」は相手の話を聞かずに内容を決めつけること、「だって」は言い訳、反論の準備をしている証拠だといえます。
「どうせ」「だって」は、とくに毎日顔を合わせる家族や友人、上司や部下に対して使われがち。距離が近くて相手のことを知ったつもりになっているからこそ、親しければ親しいほど聞き逃しが多くなるということです。
しかも、お互いが「どうせ」を持ってしまった場合は最悪な結果につながる危険もあります。
例えば上司が部下に助言をするシーン。「どうせ課長の古い感覚を押し付けるだけ」と思っている部下が、「わかりました」と上辺だけの返事をして上司の話を聞き流す。
そして「こいつの“わかりました”はどうせ口先だけ」と、上司は部下の返事をまるっきり信じません。
こんな「どうせ同士」は悲劇(喜劇?)の始まりです。
「どうせ」という思い込みがコミュニケーションの障害になっている場合、「聞く」姿勢をつくるためにはその障害を取り除くことが必要になるはず。
そこで、脳内に浮かんだ「どうせ」をいますぐ捨ててしまうべきです。
参考書籍:『ハーバード流「聞く」技術』
(パトリック・ハーラン 著、角川新書)
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