「自分は相手の気持ちがわかる」とか、「自分は相手のことをわかってあげようと努力している」と勘違いしている人は少なくありません。
しかし、彼らの過大な自己評価は今後も変わらないだろう思います。
「わかってないのですよ」と理解させるのは、相当に困難な話だからです。
変わらないのだとしたら、まずすべきは自分のモチベーションの下げ幅を最低限にするために、極力その人とのコミュニケーションを減らすこと。
次第に少しずつ、距離感を広げていくわけです。
さて、どんなふうに距離を取っていくかというと、闇雲に冷たい態度をとるのはおすすめしません。
そこで、「自分は鈍感で、あなたが話している意味がよくわかりません」 と言うのです。
つまり、モチベーションを下げる人の発言が高尚であって、自分にはわからないように振る舞うのです。
モチベーションを下げる人も話していることが伝わらないとなれば、おもしろくなくなり心の距離を置く可能性があります。
仮にモチベーションを下げる人の発言に敏感に反応すると、それが嬉しくて離れてくれません。
それどころか、さらに発言を繰り返す、厄介な状態が続く可能性があります。
人は発言する場合、相手の反応に期待するものです。
そのため、相手から「この人には言いやすい」「この人は応えてくれる」と思われると、ターゲットになりやすい。
たとえば、自分が経理部に所属していたとしましょう。
そして、他部署のある人物が「総務部の後輩が、君のことを『計算ミスが多い』と言っていたよ」と、経理の仕事に適していないと言いたげなコメントをしてきたとします。
そんなとき、「どんな場面で計算ミスが多いと感じたのですか?
もしかして、経理失格と言いたいのですか?」などと感情的な質問をしてしまったりしたら、彼らの思うツボです。
それが、モチベーションがさらに下がるコメントにつながっていくかもしれないからです。
適切なのは、「どうですかね」などと“気にしていない感じ”を示すこと。
そうすればモチベーションを下げる人はつまらない気持ちになるため、「こいつに言っても無駄」だと離れていくはずです。
過去に同じような対応をすることで、相手に距離を置いてもらった経験があります。
とはいえ、もしモチベーションを下げる人の指摘を真摯に受け止めた結果、「改善すべきかもしれない」と思えたのであれば、自己評価を試みることも大切。
同僚など、自分が本当に信頼できる人に「自分って計算ミスが多いかな?」などと聞いてみるのもいいかもしれません。
参考書籍:『モチベーション下げマンとの戦い方』
(西野一輝 著、朝日新書)
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