なぜ「畳み人」が求められているのか?
多くの経営者やプロジェクトリーダーと接するなかで、「いいアイデアをもいついても、プロジェクトがなかなか進まない」という悩みをよく聞きます。
アイデアを提案しても、それを具体的に進めることのできるメンバーがなかなか出てこないということ。
一方、現場のメンバーに話を聞くと、返ってくるのは「プロジェクトをどうやって進めたらいいのかわからない」「聞くたびに(上層部の)意見がコロコロ変わるので実現できない」などの悩みなのだとか。
つまり実行部隊であるべき現場には、アイデアを実行に移すための実行力や経験、さらにはそれを指揮する人材が不足しているということです。
プロジェクトを遂行するうえでは、予算組、社内外を含むメンバー集め、スケジュールの段取り、場合によっては資金集め、法律やルールなども確認したうえで、実行までの総合的な戦略を立てることが必要。
しかしアイデアを立案した広げ人が、それらすべてをこなすことは現実的に困難です。
だからこそ、アイデアを思いついて実行したいと思う経営者やリーダーにとって、それらの細かな仕事を着実に実行に移せる「畳み人」は貴重な存在です。
畳み人は停滞中のプロジェクトを実行に移せる能力を持っているため、どの企業もほしがる即戦力の“スター人材”と言ってもいいと思います。
事実、畳み人と呼ばれるようになってから、新規事業を展開する企業やスタートアップの経営者などから、「畳み人を探している」という相談をよく受けます。
また、いままで多くの仕事をしてきた結果、「うまくいっているプロジェクトには、必ずと言っていいほど畳み人の存在がある」と思います。
画期的なアイデアを出す広げ人のかたわらで、そのアイデアを実現可能なものにまで昇華させるのが畳み人の役割。
アイデアを実現させるスキルの高さが、あらゆる会社で重宝されているということです。
グーグルやアップル、フェイスブック、アマゾンといった有名企業はもちろん、日本のリーディングカンパニーのトップの傍にも名参謀がいます。
スティーブ・ジョブズ氏と共にピクサーを立て直したローレンス・レビー氏、ホンダの創業者である本田宗一郎氏を支えた藤澤武夫氏、ソニー創業者の一人
である盛田昭夫氏を支えた井深大氏、任天堂の中興の祖である山内溥氏のアイデアを具現化させた岩田聡氏……
このように成長企業には、必ずと言っていいほど畳み人が存在します。
いってみれば周知の「天才」や「名経営者」と呼ばれる人たちが評価されるようになったのは、そのすばらしいアイデアをかたわらで着実に実行する参謀としての畳み人がいたからだということです。
参考書籍:『「畳み人」という選択 「本当にやりたいこと」ができるようになる働き方の教科書』
(設楽悠介 著、プレジデント社)
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