愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

社会心理学

相手の気持ちを聞く方法

相手の気持ちを聞く際のポイントは、相手の「非言語メッセージ」に意識を向けて聞くこと。 非言語メッセージとは、顔の表情、声のトーン、体の動きなど、相手の言語以外から発せられるメッセージを指します。 それらをよく理解することで、「相手がどんな気持ち…

「聞く」とは相手を理解すること

信頼関係を築くうえで最も大切なのは、「聞く」こと。 とはいっても、ただ聞くだけでは信頼関係は生まれません。 信頼関係をつくるには、「聞き方」と「信頼関係の基本構造」を知っておく必要があります。 まず、やってはいけない聞き方が、信頼関係を損なう「自分…

ブランディングとマーケティングの違いとは?

マーケティングとは、どこのどの分野を狙うか市場を細分化し、誰に売るかターゲットを設定し、競合との違いを明らかにするためポジショニングを決めたうえで、「売れる仕組み」をつくること。 その際にポイントとなるのが、4P(Product〈製品・商品〉、Price〈…

グロ-バルに俯瞰して自分の事として見る

多角的に考えることの出発点は、地球上で起こっていることは常に我々に影響があると考えること、地球を今まで以上に俯瞰して自分事として見ることです。 2020年1月後半、中国武漢で深刻化してきた新型コロナウイルス(以下コロナ)感染は、世界の多くの人に…

セルフマネジメントの先にイノベーションがある

学生時代も社会に出てからも、「自分はいまなにを感じているのか(感情)」とか、「自分の身体にどんな感覚があるのか(身体感覚)」など、生きるうえで重要な問いと向き合う機会はほとんどないといっていいのではないでしょうか? しかし、自分の考えていること…

自分が見ているものは本当にそこにあるか

ドラッカーはまた、「最初から事実を探すことは好ましいことではない。すでに決めている結論を裏づける事実を探すだけになる。見つけたい事実を探せない者はいない」とも言っています(『経営者の条件』より)。 人は、自分が見たいものを見ようとするものです…

ドラッカーのマネジメント論

「まず自分をマネジメントできなければ、他者をマネジメントすることはできない」 ご存知の方も多いと思いますが、これはドラッカーの有名なことばです。 自分の内面を理解できていない人に、組織やチームのマネジメントなどできないと説いているわけです。 さ…

「いい子」「いい人」を演じなくてもいい

「いい親」「いい子」「いい部下」「いい妻」など、他人から期待される人物像に合わせて振るまおうとする人がいます。 しかし、それはつくられた偶像でしかなく、仮面を被っているようなもの。仮面をかぶり続けていれば、やがて息苦しくなるのは当然の話です。 また…

人の目を気にするのをやめよう

私たちは、小学生のころから通知表で評価されてきました。 そして社会に出てからは、会社の評価によって給料や人事が決められることになっています。 そんな環境で育ってきたのだから、人からの評価を気にしてしまうのは、ある意味で仕方のないことなのでし…

理想のリーダーのマネをしない

人は多くの場合、「ロールモデルとなる人」「尊敬する人」「理想とする人」を目標にしていくもの。 もちろんそれ自体は悪いことではなく、学ぶことも少なくないでしょう。 しかし、だからといって“彼らそのもの”にはなれないということも事実。当然ながらまわりの…

自分らしいスタイルを発見する

ちなみに「スピーチの練習は鏡に向かってやる」という方もいますが、表情の確認などをするのでない限り、お薦めはしません。 あくまで聞き手視点に立って、「聞き手から見て自分がどう映っているのか」という、ありのままの姿を認識する必要があるからです。 動…

他人に対して、あまり多くのことを期待しない

他人に対し、あまり多くのことを望まないほうが幸せに生きていける。 なぜなら他人という存在が、自分の願いを100%叶えてくれることなど、まずありません。 それを理解できない人は、いつも他人の悪口ばかり口にし、他人のためにイライラした気持ちで暮らす…

「心の持ち方」次第で幸福度が決まる

スイスの哲学者に、アンリ・フレデリック・アミエル(19世紀)という人物がいました。 『アミエルの日記』という本が日本語に翻訳されていて、多くの人たちに読まれています。 彼は、「心の持ち方」ということを、とても重要視した哲学者でした。 その人が幸福…

80パーセント幸福主義で生きる

生きていくうえでは、100パーセント自分の願いどおりになることはありません。 それは仕事でも、恋愛でも、どのような人間関係においても同じです。 にもかかわらず、「すべてを自分の望むとおりにしたい。 100パーセントでなければ嘘だ」と強く思いながら生き…

フレーミング:「伝え方」が重要

定義▶︎本質的には同じ事柄であっても、枠付け(見せ方)の差によって違う印象を持ってしまう効果 フレームとは枠を意味し、フレーミングは「人の思考になにかしらの枠を設けさせる」こと。 たとえば3万円のサービスを売ろうとするとき、そのまま「3万円です」と…

返報性:「貸し」をつくるのは効果的

定義▶︎お返しをしないと気持ち悪いと感じるバイアス 人間は、他人に借りのある状態を好ましく思わず、それを解消したいという心理が強く働くもの。 心理学者ロバート・B・チャルディーニの有名な著書『影響力の武器』でも、この心理は最も強く、抗しがたい心…

問題を一人で抱え込むトップは負け、周りを巻き込んで執念深く挑戦するトップが勝つ

“ピンチの後にチャンスあり”という言葉があります。 まさに、このコロナショックの大ピンチにどのようなチャンスを見いだすか。 座右の銘に似た言葉、「常在活路」とは「どのように追い詰められても、どこかに生きることにつながる活路がある。あきらめずに…

アフターコロナ売り上げ復活のための3ステップとは

コロナショックに勝つために、資金調達の次にやらなければならないことは、コロナの影響で減少した売上をコロナ以前にまで戻すことだ。 どのように売り上げ回復を目指していくべきか、ステップを踏んで対策を考えてみる。 第1ステップ:「常連客」を最も大切…

中小企業がコロナショックに打ち勝つ第一の条件

帝国データバンクによると、2020年4月の企業倒産は758件で前年同月比16.4%の増加である。 このうち“不況型倒産”(販売不振、売掛金回収難、不良債権累積などによる)が614件と81.0%を占め、前年同月比21.6%増である。 不況型倒産は手元資金不足により資金…

中小企業を襲う「第一次コロナショック」

新型コロナウイルスの影響により、経営状況が大幅に悪化する中小企業が続出している。 感染拡大が収束しても経済への打撃は大きく、中小企業経営者にとっては厳しい戦いがしばらく続きそうだ。 そうした中で、経営者はどう対策をしていくべきか。全世界を震…

目標の立て方

目標のことを、「自分がいまどのあたりを走っているのかを知らせてくれる道路標識のようなもの」だといえます。 したがって目標を立てるときは、自分が人生で本当にやりたいと思っていることと方向性が同じものにすることが大切だといいます。 なお、やる“べき…

クリエイティブな思考を身につける

「リスクとうまくつきあっていく」ことの重要性とは、「現実的なリスク(計画もせずに仕事を辞めたら住むところを失うことになる、など)」と「知覚リスク(インスタグラムに作品をアップロードしたら、まわりからどんな反応があるか、など)」をきちんと見分けら…

重要なのは「いけるかも」という感覚

ここで、「肩慣らしのウォーミングアップ・エクササイズ」を紹介します。 少し長いですが、引用します。 ”あなたが現在の身長のまま、10年後、どれくらいの個人年収になっているか、直感で考えてみてください。 次に、あなたの身長が300メートルくらいになった…

「限界」という思い込みが、高収入を妨げている

「自分の個人年収の限界は、どのくらいだと思っているでしょうか?」。 もし「年収1000万円くらいが限界だ」と思っていたとしたら、900万円に手が届きそうになると、脳はブレーキをかけはじめるのだそうです。 潜在意識は、限界に近づきたくないものだというのが…

人のことより、自分について考える

少し前に「自分探し」ということばが流行ったことがありましたが、それは決して新しいものではありません。 SNSのない時代から、「他者承認を気にするな」ということはさんざん言われてきたわけです。 人間は、人が集まるようになった時代から他者承認を気にして…

「自分はなにも知らない」ということを知る

人は進化しているように見えて、あまり変わっていないものです。 たとえばいつの時代にも、どこの会社にも、「俺はなんでも知っている」と言う人がいるものです。 しかし、そもそも「知っている」とはどういうことなのでしょうか? 問題はその点です。 「知ってい…

アフターコロナ・雇用レベルの変化:リスク回避のため安定志向が高まる

もう少し視点を下げて、雇用のレベルで見てみると…。 どの程度まで不況が深刻化するかについては、いまだ予断を許さない状況だが、国際通貨基金(IMF)は日本の2020年見通しをGDPマイナス5.2%成長と予想した。 日本の失業率は、昨年まで完全雇用とさ…

アフターコロナ・マクロレベルでの変化:労働力に起こる「3つの流れ」

まず、マクロな労働力の流れについて考えてみます。 大きく分けて、3つの流れが指摘できます。 1つ目は、「都市から地方へ」の流れ。 緊急事態宣言が終わると、3密を避ける、いわば「嫌密」ムードそのものは長期化します。 東京を中心とした都市への人口流入…

会社の想像力を育む方法:(7)希望を捨てない

想像力は、よりよい世界をつくりたいという欲求や苦悩によりはぐくまれます。 希望をなくして、受動的な考え方に陥った人は、理想を実現したり、問題を修正したりすることが可能だと思えなくなります。 統計学のベイズ学習では、統計的分布に関する仮説(「…

会社の想像力を育む方法:(6)実験を奨励する

危機の際はどうしても時間や予算などの資源が逼迫するが、それでも実験を奨励することを忘れてはならない。 たとえわずかな予算しか割けないとしても、実験してみる。 自然界のシステムが最も強力なレジリエンス(再起力)を発揮するのは、多様性があるとき…