愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

フレーミング:「伝え方」が重要

定義▶︎本質的には同じ事柄であっても、枠付け(見せ方)の差によって違う印象を持ってしまう効果

フレームとは枠を意味し、フレーミングは「人の思考になにかしらの枠を設けさせる」こと。

たとえば3万円のサービスを売ろうとするとき、そのまま「3万円です」と見せるよりも、「1日につき、(たったの)80円ちょっとです」と見せたほうが
相手はお得感を感じるはず。

15万円程度の多少効果な電子機器も、「毎日のスタバのコーヒーを我慢すれば買える額です」と言われれば購買意欲も増すわけです。

このように人間は、本質的には同じことであってもフレーミングのされ方で感じ方は変わってくるものです。

当然、交渉術やセールスにおいては、相手が自分の条件を飲みやすいようにフレーミングすることがコツとなります。

また、順序を変えたり、率と実数を変えたりするというフレーミングも。あるワクチンについて、以下の2つの表現があったとしましょう。

f:id:hiro3729cd:20210323143907j:plain

「ワクチンとしての効果はほぼ100%保証されます。

ただ、ごく稀に、10万人に1人程度の割合で、入院せざるを得ない副作用をもたらすことがあります」

「これまでに、全世界で1000人、入院騒ぎになる副作用がありました。

しかしワクチンとしての効果はほぼ100%です」

このケースであれば、「10万人に1人」がかなり稀な他人事と感じられるのに対し、「1000人」という数字は、それなりに多いと感じられるもの。

したがって、前者を好む人のほうが多いわけです。

他にも、立場を変えたり(例:顧客の立場から表現する)数字の単位を変える、比較するものを変える(例:株の損失を年収と比較するのではなく、生涯
賃金や総資産と比較する)など、フレーミングのテクニックもさまざまです。

それをどう使いこなせるかによって、他人を動かす力も大きく変わってくるということです。

 

参考書籍:『MBA 心理戦術101 なぜ「できる人」の言うことを聞いてしまうのか』
グロービス 著、嶋田 毅 執筆、文藝春秋

#コラム #生活 #メンタル #社会心理学 #コミュニケーション
#仕事術 #ビジネススキル #働き方 #駆け引き #戦術   


最後までお読みいただきありがとうございました。 

 

 

この度、業務改善コンサルサービスのLINE公式アカウントを立ち上げました。

『利益率前年比30%アップを実現するには…』 
トップメーカーの業務改善ノウハウをお教えします。

まずは、下記のURLから

LINE公式アカウントに登録してください。

 

lin.ee

 

生産性向上・コスト削減でお困り、お悩みの中小企業経営者の方、下記をご覧ください。

 

 

hiroconsulnagoya.com