2018-01-01から1年間の記事一覧
「あなたは誰ですか」と尋ねられたとき、 「本当の自分とは誰か」を突き詰めて 考えようとする人は少ない。 代わりに、所属先の組織を使って 自分を定義しようとします。 自分は、親にとっての息子であり、 弟にとっての兄であり、会社にとって の従業員である、…
我々は、ベンチャーキャピタリストの ピーター・ティールが 「あいまいな楽観主義」(ティールに よれば、楽観=未来を待ち望む、 悲観=未来を恐れる)と呼ぶ社会を 生きています。 そんななか、誰もが世の中に可能性や チャンスが広がっているのを感じて い…
AIについて「人間の考える力」という 文脈で考えると、まずは現状でAIが 得意なことと不得意なことを整理し、 そのうえで「今後AIに任せればいい こと」と「人間がさらに強化していく こと」を見極め、そこで「考える力」 を養うことの意味合いを改めて位置 …
知識や経験が「過去の集大成」だと すれば、考えることはこれから先の ことに役立つはずです。 知識や経験を増やすことの大きな 目的は、それを今後の人生に 活かしていくこと。 そこには知識や経験の量も影響 しますが、さらに活かすためには 考える力が必…
世界が変わって見えるだなんて 大げさなようにも思えますが、これは 考えることによる最大の変化だと いえます。 端的にいえば、「目に見えないもの」 が抜本的に変化するということ。 それは「認識」であり、人間と他の 動物を分かつ最も大きな差です。 い…
「考える」という行為については、 「面倒で、時間もかかり、場合に よっては無理をしなければならないこと」 というようなイメージがあるかも しれません。 もちろん、ある意味においてはそれも 間違いではないでしょう。 しかし、そこには計り知れないほど…
がんばっているのに仕事が早く 片づかない人の特徴に、「目標」が 漠然としていてイメージがちゃんと できていないことがあります。 たとえばタクシーに乗って「だいたい あちらのほう」と伝えても、どこへも 連れて行ってはもらえません。 「○町の○町目の○…
「顧客への訪問回数を増やしたものの、 受注が一向に増えない」 「30ページもの提案書をつくったのに、 上司が読んでくれなかった」など、 よかれと思ってとった行動が成果に つながらなかったということはよく あります。 しかし、それは目的と手段が明確に…
私たちがとらわれやすい アンコンシャス・バイアスの例として、 「どうしても相手に譲れない」と 思い込んでしまうバイアスがあります。 たとえばリーダーとメンバーの意見が 衝突したとします。 そんなとき本来なら、お互いの意見を ぶつけ合った上で、合意…
私たちは知らず知らずのうちに、 偏ったものの見方をしていることが あります。 自分でも気づかないうちに、過去の 経験などを通して「きっとこうだろう」 と信じ込んでしまいがちです。 このように、無意識のうちに偏った ものの見方をしてしまうことが 「…
現代人は多忙です。 「忙しい」が口癖の方、もしくは つねにそう感じていらっしゃる方 も多いのではないだろうか。 もちろん、生活に追われ、本当に 余裕がないという人もいる一方で、 実は多くが「忙しさ」を「盛って」 いる、つまり、実態以上に忙しい よ…
いまの時代には4つの革命が起きて います。 ひとつ目は、グローバル革命。 これまで日本人は国内だけで比較 されていましたが、いまでは インドネシアやナイジェリアなど、 加速度的に成長している国の若者 たちがライバルとして追いかけて くる状況に立たさ…
今後「人工知能革命」が加速していく と、単純作業のような仕事はどんどん AIが担っていくことになるといわれて います。 だとすれば、人間が仕事をしていく うえで、どんなことが重要になって いくのでしょうか? シンプルな表現を用いるなら、 それは「他…
「幸と不幸は『たまご構造』である。 それも、ゆでたまごではなく、 『生たまご』なのではないか」と いうこと。 たとえば「おいしい」という概念の 前段階として、「空腹だ」という 概念が存在しています。 つまり「空腹」という現象がなければ、 「おいし…
茶碗は誰が見ても茶碗ですし、 お皿は誰が見てもお皿です。 しかし、同じことは「幸せ」に ついては言えません。 Aさんにとっては「幸せ」な出来事 だったしても、BさんやCさんに とっては「幸せではない」可能性も あるわけです。 そして40年間にわたり著者…
お釈迦様の台座が「蓮の花」である ことには理由があるのだそうです。 蓮の花は、真水ではなく、泥水の中 からしか立ち上がってこないと いわれています。 しかも、泥水が濃ければ濃いほど (水が汚れているほど)、蓮の花は 大輪の花を咲かせている。 泥と…
「レジリエンス(回復力)」というと つい、大きな困難から立ち直る力を 想像します。 だが経営理論の分野ではこのところ、 もう少し含みのある定義が提唱される ようになってきています。 レジリエンスとは、「複雑な変化への 適応能力」だといわれています…
ありのままの自分を認めるという ことは、自分がいいと思う部分も、 悪いと思う部分も認めることです。 そして、いい自分も悪い自分も認める ポイントは、「これが私だから」 「これも私だから」という姿勢を持つ ことです。 具体的には、自分のいい部分を …
自己肯定感が低いと、 「自分の価値」に気づけません。 それどころか、自分に価値があるのか わからないという感覚のほうが近い といいます。 敏感すぎる人は他人軸で生きている ため、他者評価がすべてにおいて 優先されます。 他の人に認められて初めて、 …
他人軸で生きていた人が自分軸で 生きるためには、ただ意識を自分に 向けるだけではいけません。 自分に意識を向けたうえで、 「自己肯定感」を高めていく必要が あります。 いうまでもなく自己肯定感とは、 「自己=ありのままの自分」の 「肯定感=認めて…
インスピレーションを受けている ときは、仕事がはかどります。 目的意識があり、自分の才能を有益に 利用していると感じて、気分も上がる。 自分でなくてはできないことをして いるからです。 ところが、気がつくと インスピレーションは消えている。 上司…
21世紀のビジネスは、データ重視の 革命によって様変わりしつつあります。 かつて人間の直感のみに頼っていた 判断は、いまでは複雑な分析と プレディクティブ(予測)モデリング から得られる知見によって支えられて います。 予測分析と大規模なデータセッ…
今日の労働市場においては、資格を 持った勤勉な人であったとしても、 生涯にわたる仕事と給与を保証される ことはありません。 これまでは“安泰”だといわれてきた 仕事が、そうではなくなっていると いうこと。 定職について安定した収入があったと しても…
自分の活力レベルがピークに達する 時間帯を知って、その時間帯を もっとも重要なタスクにあてる。 そうすると、活力と集中力を注ぎ こめます。 一週間の時間の使い方を追跡する ことで、時間を有効に使っているか どうか、しっかり集中しているかが わかり…
生産性と密接に関係があるのが 「タスクの重要度」の見きわめです。 生産的な日々を送りたいのであれば、 目標を定めてじっくりと考えながら 行動することが大切です。 そしてその点を突き詰めていくと、 「すべてのタスクが重要なわけでは ない」ということ…
「なぜ自分はもっと生産的になり たいのか?」、その理由をしっかり と念頭に置くことが非常に重要です。 たとえば朝早く起きるとしたら、 そこには理由が必要です。 「誰もがまだ眠っている時間に 起きて、誰よりも多くのことを こなすような、“生産性の人”…
相手にちょっと気になる点がある、 少し違和感がある、そんなときの 気持ちは、まだ“小さい波”の状態 なので「小さいことだから言わなく てもいいや」と思いがちです。 ところがそれは、知らず知らずの うちに「怒り」に成長してしまう 厄介なものでもあると…
相手との会話でいちばん大事なのは、 こちらの言いたいこと、伝えたい ことが正確に相手に伝わることです。 それができなければ、本当の意味で わかりあえることはできないわけ です。 とはいえ人には「相手から嫌われたく ない」「評価されたい」という思い…
働き方が話題に上った際には、 「How(どうやって)」という話に なりがちです。 しかし忘れるべきでないのは、 本来は「What(どんなことを)」が あって「How(どうやって)」が あるはずだということ。 Whatがずれていたり、間違っていたり、 ありきたり…
「働き方改革」が政府の最重要課題の ひとつになっていますが、 働き方改革の最重要ポイントは 「自由度」です。 単に早く帰れればいいとか、 働く場所は会社以外でもいいとか、 働いている時間と働いていない時間の バランスが取れていればいいとか、 そう…