根拠のない自信・インスピレーションを引き出す方法
インスピレーションを受けている ときは、仕事がはかどります。
目的意識があり、自分の才能を有益に 利用していると感じて、気分も上がる。
自分でなくてはできないことをして いるからです。
ところが、気がつくと インスピレーションは消えている。
上司からのネガティブなコメントに へこんだせいかもしれないし、 ある課題に気乗りがしなかったせい かもしれません。
インスピレーションはイヤになって しまうくらい逃げ足が速く、 なくなるとすぐには戻って来ません。
たとえ運よく大好きな仕事に就いて いたとしても、仕事へのワクワク感を 努力して掘り起こさないといけない 期間は、うんざりするほど長い。
その原因を把握しようと四苦八苦して います。
会社が原因か、それとも状況のせいか。
あるいは、自分に原因があるのだろうか。
インスピレーションは静的な精神状態 ではなく、磨きをかけることが可能な プロセスです。
無理やりインスピレーションを受ける ことはできないが、インスピレーション につながる環境をつくることはできます。
●前向きな気持ちになるまで待たない
インスピレーションを感じないとき には、たいてい行き詰まりを感じて います。
だからといって、何もしないのが一番 いけません。
デスクでメールの返信を書いている だけで、インスピレーションが起こる はずもありません。
変わろうともせずに、ひらめきが 訪れるまで待つことはやめる。
認知行動療法の分野では、行動が、 考え方や感じ方に影響を及ぼすことが 明らかになっています。
行動を変えれば、気持ちも変わります。
待つだけで行動を起こさなければ、 停滞は助長されます。
行動を起こしさえすれば、新たな 可能性が開かれ、まだ気づいていない 感情が現れることを理解する。
そして、ふだん思っている以上に、 仕事の環境はコントロールできるもの です。
●インスピレーション・ルーティンを 開拓する
担当分野で秀でた実績を上げた後、 学習モードから抜け出すのは自然な 流れです。
だが、複数の研究結果によれば、 「エキスパートである」と自認する 人ほど、視野が狭くなります。
学問上の概念で言い換えれば、 「習得的独断主義」に陥りやすく なる。
新鮮な経験や情報がきっかけとなって ひらめきを得るときにこそ、 インスピレーションわき、その状態を 維持できるものです。
ビル・ゲイツは年に2回、「考える週」 を設けていたことで知られています。
その週はオフィスから離れて、読書や 新しいアイデアを思い描くことに 費やしたといいます。
大多数のプロフェッショナルには なかなかマネのできない話ですが、 たとえ週に2～3時間でも視野を広げる 活動に充てれば、前向きな気持ちで 取り組み、興味を持ち続けるのに 役立ちます。
●新しい友達をつくる
一緒に時間を過ごす人は、自分の 活力と気分に大いに影響を及ぼします。
考え方まで変える力があります。
違う分野で活躍している人たちの中 から、思索のパートナーやガイドを 見つけ出すには、意識して努力をする。
ロールモデルがいれば、彼らの経験を 自分と重ねることができ、そこから インスピレーションが湧いてきます。
刺激を受けて新しいアイデアが出て きて、まだ見ぬ未来を垣間見ることが できるわけです。
●選択肢を絞る
モチベーションを引き上げるには、 選択肢を絞り、それに向かって行動 しやすくすることです。
計画があり、それをこなしていると わかれば、気持ちが楽になります。
行き詰まりを感じている場合は、 あらゆる選択肢を書き出し、上から 順番に最もワクワクするもの3つを 選んでみる。
そして、その3つのために時間を割り 当てます。
これは、スランプに陥っている時 だけにとどまらず、 インスピレーションを感じているとき にも、その状態を維持できるように、 こうした行動を続けることが重要です。
「インスピレーションはとらえどころ がない」と感じる必要はありません。
自分の腕次第で、新たなひらめきや アイデアが湧くチャンスは増やせる はずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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