愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

なぜ、私たちは「質問」されるのが好きなのか?

「質問による気づき」は、それを
与えられた人に、大きな喜びの感情を
呼び起こします。

 

大人になってからでも、1人でなにか
物事を考え続けた結果、
「あ、そういうことか!」と
ひらめいたり、腑に落ちたりする経験
というのは、とても心地が良いものです。


 

考えた末での気づきによって、
「明日からこれをやってみよう」と
いった前向きな気持ちや、わくわく
する感覚、さらには自信をも得ること
ができます。

 

同様の心地良さは、「良い質問」を
されて、自分で新しい気づきを得た
ときにも感じることができます。


 

質問はあくまできっかけに過ぎません。

 

気づきを生み出したのは、自分自身です。

 

自分で考えたことだからこそ、
その気づきには深い納得と理解が
あります。

 

自分で思いついたことだからこそ、
その気づきに基づく行動は、自分に
とって「心からやりたいこと」に
なるのです。


 

ところが、それとまったく同じ
「気づき」でも、他人から教えられた
場合、感動はありません。

 

「確かに良いアイデアだな」と感じる
かもしれませんが、それは他人の
発想で、「自分で得た気づき」では
ないからです。

 

だからそのアイデアを実行しても、
なんとなく「やらされ感」が
つきまとい、真剣に取り組む気には
なれません。

 

同じアイデアでも、それが自分で
ひらめいたものか、他の人から
もらったものかで、その後の行動の
「質」と「量」は大きく変わるのです。


 

人というのは皆、できれば他人から
言われて行動を起こすのではなく、
自ら気づいて行動を起こしたいと
思っています。

 

そうした自発的行動を促すのに
最適なのが、「良い質問」をする
ことなのです。

 

f:id:hiro3729cd:20190809163422j:plain



そもそも人は、質問されるのが
大好きです。

 

それは、人の脳が、質問されて自発的
に考えることを機能的に好むからです。


 

海馬は脳の中で「記憶」を司る重要な
器官で、どんな情報を記憶し、
いつ取り出すかを決定するところです。

 

海馬は、繰り返し質問されることに
よって、その情報を「重要」であると
認識し、自然に注意を向けるように
促すのです。


 

質問は命令よりもずっと生産的で、
イデアや解決策を生み出すのに
役立つのです。

 

子どもはみんな、なぞなぞ遊びや
質問が大好きです。

 

幼い子どもはなにかを見れば
「これなーに?」と大人に質問を
繰り返し、また親からも質問される
ことで、言葉を学習していきます。

小説も映画もテレビドラマも、
世の中の多くの人を惹きつける作品は、
ほぼ例外なく「ミステリー」の要素を
含んでいます。

 

人間は、「問い」(クエスチョン)や
「謎」(ミステリー)に本能的に
惹かれます。


 

「いったいどうしてそうなるん
だろう?」と考え始めると、
その答えを自分なりに納得して
見つけないと、収まりがつかない
のです。

 

パンドラの箱」の話からも
わかるように、好奇心=謎を解き明かし
たいという欲求は、すべての国の、
すべての時代の人間に共通する
ものです。


 

それは人間の「本能」とも呼べる
ものでしょう。

 

質問が人をとらえる理由も、そうした
本能に根差しているのです。

 

 

参考文献:『良い質問をする技術』
粟津恭一郎(著) ダイヤモンド社(刊)

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

このコラムの内容・考え方に興味のある方、

ビジネスコミュニティ活動に参加して

みたい方は

下記URLまで、アクセスしてください。

line.me

 

🌟ライフシフト・パラレルキャリア・生きがい・
 ストックビジネス・権利収入を
 テーマとした、すぐにでも出来る働き方改革
 LINE 無料セミナーに参加してみませんか?
 メッセージ・コメントお待ちしております。
 

peraichi.com