「肯定語」の声かけで望んだ結果が手に入る
ハーバード大学ビジネススクールの名誉教授ジェラルド・ザルトマンによれば、脳の中の割合は「意識」が5%、「無意識」が95%と言っています。
実に9割以上を占める「無意識」が、私たちが使う「言葉」によって勝手に反応しているわけです。
事実、「梅干」や「レモン」を頭のなかで想像すると、口のなかが酸っぱくなってきて唾液が分泌されてきます。
ここからもわかるとおり、脳はイメージと現実を区別できないのです。
とはいえ、そういった事実が「言葉」とどう関連してくるのでしょうか?
容器になみなみと注がれた水を運ぼうとする子どもに、「こぼさないように運んでね」と声をかけたところ、全体の約50%の子どもが水をこぼしてしまった。
一方、「しっかり運んでね」と声をかけた場合は全体の80%弱の子供が水をこぼさず運んだ。
それほど体は「言葉のとおり」に反応するということ。
「梅干を想像しないでください」と言われれば、思わず梅干を想像してしまうのと同じで、「こぼさないように」と言われると、「こぼす行為」を無意識のうちに
思い浮かべてしまうため、神経や筋肉が反応する。
つまり無意識(潜在意識)は、否定語を認識できないということです。
しかし、逆に「しっかり」という言葉をかけられると、「しっかり持つ行為」を想像するため、そうなるように体が動いてくれるわけです。
そして、同じことは部下についても言えます。
リーダーがどんな言葉をかけるかによって、メンバーの行動は変わってくるものだということ。
なお、どんな言葉をかけたらよいか迷ったときは、次の例を参考にするといいそうです。
×納期を守ってください→○あなたなら納期までに仕上げられると思います
×失敗しないでください→○うまくいくよう願っています
×緊張しないでください→○あなたらしく楽しんできてください
×プレゼンでは噛まないでください→○あなたならもっと丁寧に話せると思います
このように否定語を使わず、できるだけ肯定後で伝えられる方法を考えてみるべきです。
参考書籍:『最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす』
(鈴木颯人 著、KADOKAWA)
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