愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

多様性はいかにチームのパフォーマンスに寄与するのか?

多くの研究によれば、人材多様性
ダイバーシティ)はビジネスの成功
と関係があります。

 

先天的なもの(人種、性別など)で
あれ、後天的なもの(経験、文化的
背景など)であれ、それは同じです。

 

多様性に関する世間の詮索はますます
厳しくなり、業績へのメリットも
意識されるようになっています。

 

こうした状況下で多くの企業は、
より多様な人材を採用して、留めよう
としています。

 

ただ、いまのところその成果はごく
限られています。

 

その重大性と比して、企業がさほど
前進できていないのはなぜだろうか。

 

理由の1つは、実際の証拠とは裏腹に、
同質なチームのほうが成果を生むと
強く「感じられる」からです。


 

加えて、多様性に富むチームはより
大きな対立を生むと(実際はそう
でもないのだが)信じられています。


 

これらの偏見を明らかにすれば、
対抗手段も見えてきます。

 

同質なチームではお互いの理解が容易
で、協働は円滑に進むために進捗を
感じます。


 

これに対し、アウトサイダー
交わる場合には摩擦が生じるため、
生産的でないように感じます。


 

協働はより困難に感じられたが、
成果は優れています。


 

実は、多様性のあるチームがより高い
成果を上げる理由は、 まさにその
「困難さ」にあります。

 

これは、多くの人々の直観に反する
ことです。

 

心理学者が「フルーエンシー・
ヒューリスティック
(fluency heuristic)」
と呼ぶ、
ごく一般的な偏見があります。

 

私たちは、より簡単にスラスラと処理
できる情報を好み、そのほうが真実性
や美しさがあると判断しがちです。


 

特定の歌や絵画に馴染んでいくほど
理解が深まるのも、 この現象が
一因です。

 

情報処理がより簡単になっていきます。

 

だが、フルーエンシー・
ヒューリスティックは多くの人を、
誤った勉強法に導きます。

 

すなわち、教材をただ繰り返し読むと
いう行為です。

 

その過程で、少ない労力で情報に
馴染んでいくため、学習していると
感じやすい。

 

同意できない意見に対峙することは、
解決への最短ルートとは思えない
かもしれない。

 

だがグループでの作業は、勉強
(あるいはエクササイズ)と同じ
ようなものです。

 

「無意識の偏見は、人材の雇用のみ
ならず、リーダーがチームを編成し
協働を促す方法にも、大きな影響を
及ぼしうるのは明らかです。


 

リーダーはこのことを認識しなければ、

チームに多様性を持たせたり、背景が
異なるメンバーを協働させたりする
のをためらいます。

 

緊張関係や困難の可能性を、過度に
恐れてしまうからです。

 

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●多様性から恩恵を得るには、差異
から目を背けるのではなく、差異を
前面に出す


 

単にチームの多様性を高めるだけ
では、その恩恵を得るには必ずしも
十分ではないことを肝に銘じて
おく必要があります。

 

生産的に協働する方法を見出す必要
があります。

 

ただし、最善の方法は往々にして
直観に反するかもしれない。

 

多様性は必ずしも万能薬では
ありません。

 

時には激しい対立も生む。

 

そのようなケースでは、チームの
メンバーは異なる「アイデア」では
なく、異なる「価値観」を持ち込んで
いる場合が多い。


 

メンバーがいかに善意に満ちていよう
とも、価値観の違いを 克服するのは
難しい。

 

さらに、チームと組織に強い受容性
インクルージョン)の意識がない
限り、多様性の恩恵が得られることは
まずありません。


 

メンバー自身が歓迎され、尊重されて
いると感じてこそ、 そのユニークな
視点や経験がチームに寄与する。

 

多様性の取り組みは、多様性に対する
考え方をどうにかしない 限り成功
しにくい。

 

リーダーが多様性をもっぱら「社会的
義務」と見なし、物事を難しくして
進行を遅らせるものと考えている
ならば、多様性に関する組織の目標
にマイナスとなります。


 

そして、自分のチームに存在する
多様性も(少なくとも無意識のうちに)
軽視するかもしれない。

 

多様性によって生じる議論と違和感は、
創造性と深い思考を促す重要な
誘因です。


 

もしリーダーがこのことを認識
できれば、多様性を歓迎するはずです。

 

そして、組織とそこで働く全員が、
きっと恩恵を得ることになると
思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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