相手のやる気に火をつける「キラーフレーズ」
相手のイメージ力に訴えてパフォーマンスを上げるための、伝え方のコツは、前述の「否定語を使わない」に加え、次の2点だといいます。
・具体的であること
・相手と自分の共通点を話題に取り入れること
営業成績で伸び悩む人に「もっと訪問件数を増やしたほうがいい」と伝えても、相手は「具体的にどうすればいいか」がイメージできないもの。
しかし「具体的であること」を意識すると、印象が変わってきます。
「訪問件数をいまの1.5倍にするにはどうしたらいいと思う?」
このようにリーダーが問いかければ、言われた側は「なにをすべきか」について具体的に考え始めることができるようになります。
そして「相手と自分の共通点を話題に取り入れること」とは、話す相手との共通の会話に盛り込むということ。
趣味や職歴、住んでいる場所、年齢など、共通することならなんでもOKだそうです。
たとえば、なかなか結果を出せなくて悩んでいるメンバーと自分との間に「ラグビー好き」という共通点があったとしましょう。
そんな場合、ラグビーの話を引き合いに出し、「いまのこの状況、リーチマイケルならどうすると思う?」などと会話のきっかけにするわけです。
つまりは、相手と自分で共有できる話題を話の“架け橋”にするということ。
そして、架け橋となる特定の言葉によって相手の目が輝いたり、テンションが上がったりする様子が見られれば、その言葉を「キラーフレーズ」とし、おりに
触れて出すようにすべきです。
するとメンバーのやる気に火がついたり、コミュニケーションが円滑になったりするからです。
参考書籍:『最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす』
(鈴木颯人 著、KADOKAWA)
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