反論しない
人の心をつかむうえで重要なのは、上手に
賛同する方法をマスターすること。それは、
良好な人間関係を築く最高の技術のひとつ
だといいます。
「上手に賛同する」という簡単なテクニック
が、人生に大きな利益をもたらすというの
です。
そして同時に忘れるべきでないのは、
「愚か者ほど反論したがる」ということ。
たとえ相手が間違っていたとしても、賛同
することができれば、器が大きいことの
証となるわけです。
では、相手に賛同するためにはどうしたら
いいのでしょうか?
① 相手に賛同する準備をする
相手に賛同するためには、まず自分の心を
開くことが大切。
そうやって、気持ちの準備をするべきだと
いうこと。
② 相手に賛同していることを伝える
心のなかだけで相手に賛同していたの
では不十分。
ことばと態度でそれを伝える必要がある
のです。
相手を見ながらうなずき、「なるほど、
そうですね」
「私もその意見に賛成です」というように
伝えて初めて、賛同の気持ちが伝わる
わけです。
そしてその結果、好感度が上がり、相手
の心をつかむことが可能になります。
③ 相手の意見に反論するのは、絶対的
な理由があるときだけにする
相手の意見に賛成できないことはよく
あるもの。
とはいえ「絶対に反論しなければなら
ない場合」を除き、それをわざわざ口に
出す必要はなし。
また実際のところ、相手の意見に反論
する必要はめったにないものです。
④ 自分の間違いに気づいたら、素直に認める
自分が間違っていたときは、「すみません、
私の間違いでした」と伝えるべき。
自分の間違いを素直に認められることは器が
大きいことの証であり、そういう人は尊敬
されるからです。
一方、器の小さい人は自分の間違いを認め
ようとせず、嘘をついたり弁解したりして
ごまかそうとします。
当然ながら、そういう人が尊敬されること
はありません。
⑤ 口論しない
「口論」は、人間関係を悪化させる元凶。
したがって、たとえ自分が正しいと思って
も、相手と口論すべきではないわけです。
口論しても、本当の意味で勝利をおさめる
ことはできませんし、相手を味方につける
こともできないからです。
これら5つの方法を普段のコミュニケーシ
ョンで実践すれば、相手に嫌われる可能性
は限りなくゼロに近づきます。
そして、さらにここでは「賛同して心を
つかむための3つの法則」があります。
賛同して心をつかむための3つの法則
1 誰もが自分に賛同してくれる人を好む
2 誰もが自分に反論する人を嫌う
3 誰もが反対されることをうとましく思う
これらの考え方を軸として、相手に賛同
することの大切さです。
相手に賛同することは、その人への好意を
示す有効な手段になります。
参考書籍:『人の心をつかむ15のルール』
(レス・ギブリン 著、弓場 隆 訳、
ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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