やりたいことのために、やらないことを決める
やりたいことをやるためには、「目的」
「ゴール」「ステップ」を明らかにすべき
です。
しかしゴールから逆算してアクションや
ステップを割り出していく際に、つい
不要なステップまで抽出してしまったり、
ステップの切り方が偏ってしまったり
することもあるでしょう。
そんなときに重要なのは、あらかじめ
「やること」「やらないこと」の基準を決め
ておくこと。
そうすれば、ステップの無駄打ちを
減らせるというわけです。
そして基準を決めるにあたり、
「緊急度」「重要度」「必要工数」の切り口
で整理し、以下のように優先順位を
決めてみます。
① 重要度が高い、緊急度が高い、工数が
多い/少ない
→すぐ取り組む
② 重要度が高い、緊急度が低い、工数が
少ない
→後で取り組む
③ 重要度が低い、緊急度が高い、工数が
少ない
→即時に処理する
④ 重要度が低い、緊急度が高い、
工数が多い
→時間があればやる
⑤ 重要度が低い、緊急度が低い、
工数が多い/少ない
→やらない
① →⑤が優先順位の高い順ですが、物事の
ステップは必ずしもこの順番で並んでいる
とは限りません。
逆に、あまり深く考えずに④⑤から始めて
しまう人がいるものの、それらは切り捨てて
しまっていい場合が多く、実際には①②③
のみに取り組むのが理想的です。
ポイントは、「すぐに済むから」とやみくもに
進めてしまうのではなく、「より重要度が
高い(≒付加価値が高い)ステップやタスク
はなにか?」を意識すること。
そうすれば、目的達成までの大幅な時間短縮
につながるというわけです。
逆にいえば、それだけ重要度が低い(≒付加
価値が低い)ことに時間や意識を取られて
しまっている人が多いということ。
でも、先に「やらないこと」を決めてしまえば、
あとは「やること」しか残らないのですから、
自然と迷いが減って行動に移しやすくなる
そうです。
なお、もしも①から⑤までの優先順位を思い
出すのに苦労するようであれば、初めのうち
は「重要度」>「緊急度」とだけ覚えておき、
それ以外のステップは大胆に捨ててしまう
のもひとつの方法です。
参考書籍:『やりたいことを全部やれる人の
仕事術』
(岡田充弘 著、PHP研究所)
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