「感情アウトプット」を練習する:モーニング・ジャーナリング
意識すべきは、「他人モード(「自分がどう感じるか」
よりも、「どうすれば他人が満足するか」ばかりを
考えるスタンス)のツール」と「自分モードのツール」
をはっきり使い分けることです。
紙の手帳で仕事のスケジュール管理をしている人は、
その手帳に日記をつけようとしても、おそらく
続かないのではないでしょうか?
「他人モード」の侵犯を遠ざける必要があるわけで、
そのためにはツールを切り分けることが必要です。
だとすれば、やはり新品のノートを買ってしまう
ことがいちばんの早道だということです。
ちなみにノートを買ったらまず試してみたいのが、
「ジャーナリング」という方法です。
イメージを引き出すという目的に照らし合わせた場合、
ジャーナリングの記述内容は「過去に起きたこと」
よりは「そのときに感じていること」が望ましい。
客観的な事実ではなく、あくまで主観的な感覚・感情
にフォーカスするということ。
友人や家族に見せるわけでもなく、ネットで公開する
こともないのですから、どんなに稚拙な文章でも
かまわず、また恥ずかしいことを書いてもいいです。
そういう意味で、いちばんとっつきやすいのが
「感情ジャーナリング」です。
自分がいやだと思ったこと、うれしかったこと、
気になっていることなどを、ありのままに書く
わけです。
その際、本当はつらかったのに我慢していたこと、
じつは後悔していること、心の奥底に溜めている
他人への悪意や嫉妬心など、マイナス感情が出て
きても抑え込む必要はありません。
ただしジャーナルの最後は必ずポジティブな感情で
締めくくるようにすると、日々の充足感が高まり
ます。
難しそうに思えるかもしれませんが、まずは
「思ったことをありのままに吐き出すリハビリ」
だと思ってやってみる。
実際のところ、たいていの人は1週間も継続する
と、書き終えたあとの爽快感を実感できると
いいます。
そして、さらに1カ月経ったころから、周囲の目を
気にして身につけている「鎧」が取れてきて、
「むき出しの自分」が見えてきます。
参考図書:『VISION DRIVEN 直感と論理を
つなぐ思考法』
(佐宗邦威著、ダイヤモンド社)
お読みいただきありがとうございました。