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「考える」と「感じる」は別々の回路?

思考は脳の前頭前野(おでこの奥)を 中心に、たくさんの神経回路を介して 働き、多くの情報を処理することに よって、より複雑な回路を形成します。

 

すなわち、これが「思考回路」。処理する 情報が多ければ、それはますます発達 するわけです。

 

俗にいう“頭がいい人”とは、この思考 回路によって、より複雑で難解な問題を 処理する能力が高い人のことです。

 

ところが、現代人があまり考えなく なったのも事実です。

 

かつては思考のもとになる情報を得る ことが楽ではなかったため、文字ひとつ 調べるにしても辞書を引き、言葉の意味を 知り、その使い方をかんがえる必要が ありました。

 

しかし、いまは短いセンテンスと検索 だけで膨大な情報を得ることが可能です。

 

しかも必要な情報だけでなく、そうでない ものまでも次から次へと流れ込んできます。

 

そのため「知っていること」もまた膨大ですが、 知っているからといって必ずしもわかって いるとは限らりません。

 

 

一方、体験を積み重ねていくことで形成 されるのが「感情回路」です。

 

体験から得た情報や刺激を感覚器(五感) が受け取り、脳の奥にある扁桃体が “喜怒哀楽”という感情を生み出すわけです。

 

受け取る情報が多種、多彩、多様であれば あるほど回路は発達し、ひとつの刺激から より多彩な感情が広がっていくことになる わけです。

 

そして、思考回路と感情回路は影響し合う 関係にあります。

 

積極的な考えや発展的な考えになれば 前向きな気分になりますし、やる気が 起きずに否定的な気分のときにはいい気分も 浮かびません。

 

思考回路の発達にも、感覚器(五感)は 影響すると考えられます。

 

また、思考回路と感情回路が相関関係に あるということは、考えなくなると 感じにくくなります。

 

無防備に膨大な情報を受け取っていると、 多くの情報をもとに理解して納得し、 勝手な結論を出すことで「やった気」に なってしまいます。

 

それは、感情のもとになる体験が少なく なるということにもつながるでしょう。

 

しかし、考えない、感じないでは 「気づく力」も高まるはずがありません。

 

少なくなった体験を補う意味でも、 感覚器(五感)への刺激は大切です。

 

参考文献:『周りを気にせずにあなたの感情と うまくつきあう方法』 (須藤久美子著、フォレスト出版

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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