人の話をきちんと聞く
“人の話を流して先へ進む”というケースは、
ことばのやりとりにおいて発生しやすい
ものです。
友だち同士の会話でも、そんなことに
なってしまいがちです。
人の話をきちんと聞くことができないのは、
相手に意識を集中せず、自分の欲求だけに
意識を向けているからです。
つい人の話を遮ってしまうのも、それが
理由です。
自分にスポットライトを向けたいあまり、
黙って聞いていることができず、無作法にも
相手を舞台から追い出そうとしてしまうと
いうこと。
それはナルシシズムのなせる技であり、
パワーゲームでもあるといいます。
会話の流れをコントロールすることで、
自分が主導権を握ろうとしているわけです。
また、相手の話の途中で気が散ってしまう
のも、会話を遮るのと同じ。
たとえ相手が最後まで話し終わっていたと
しても、充分な反応をせず、自分の話題に
飛びついてしまうべきではありません。
いまこの瞬間に集中すべき意識を自分の
過去の経験に向けてしまうと、人の話を
きちんと聞くことは不可能になります。
そこで聞き上手になるために、次の3つの
ポイントを押さえます。
1:自分の口を閉じている
聞くときは、聞く意思をはっきり持って聞く
こと。
意識的に「聞くこと」そのものを目的にする
という姿勢です。
そこで、「私はいま、話を聞いている。
いまは純粋に話を聞くための時間をつくって
いるのだ」というように自分の胸に呼びかけ
ることが大切。
そして、まずすべきは黙って聞くこと。
耳を傾ける力とは、誰かが喋っているあいだ
に口を閉じている力。沈黙の価値を再確認
することが大切だということです。
そして真剣に聞いていることを示したい以上、
気が散る原因は取り除くことも必要。
テレビを消し、携帯電話もオフに。次の用事
や約束もいったん頭からどけ、いまの瞬間に
集中することが目的だということを忘れない
ようにするべきです。
2:短くあいづちを打つ
自分が真剣に聞いていることを相手にわかっ
てもらうために、目を見て、ところどころで
相槌を打ちながら話を聞くべき。
「なるほど」「そうですね」「わかります」
「それは知りませんでした」など短く合いの手
を入れ、ときに相手が話した内容を自分の
ことばで言い換え、要点を理解したと伝える
わけです。
3:質問で会話を引き出す
協力的に聞くとは、話を整理し、話に形や
方向性を与える手伝いをしつつ、表面的な
ことばだけでなく、ボディランゲージも含め、
相手が本当に言いたいことを理解していく
こと。
そのため適切な質問をする必要がありますが、
その際には「はい/いいえ」で答えられる質問
ではなく、「その点はどう思う?」「ほかの選択
肢はなにが考えられる?」「なにがあったら助け
になると思う?」など、会話を引き出す質問を
することが重要。
自分の好奇心を満足させるのではなく、相手が
話のポイントをはっきりさせられるように
質問すべきです。
参考図書:『CHOOSE CIVILITY 結局うまく
いくのは、礼儀正しい人である』
(P・M・フォルニ 著、大森ひとみ 監修、
上原 裕美子 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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