独学は、とても楽しく意味のあること
ひとりで黙々とやることこそ大切で、徒党を
組んでやるほど時間や効率、成果が下がって
しまうこともあります。
なぜなら、いつも決まった仲間と一緒に学問
をしていると、思考に柔軟性がなくなって
しまうから。
逆に「ひとりで学ぶと、なかなか自分の殻を
脱ぐことができないのではないか」と思われ
るかもしれません。
小回りが利くようにして、自由自在に、
誰ともしがらみを設けず、どこへでも
行って、わからないことはその道の専門家
に聞いて学びを究めていくは、ひとりで
黙々とやる独学がいちばん楽しくていいと
いう考え方です。
『論語』に、衛(えい)の国の公孫朝
(こうそんちょう)という人が、
孔子の弟子である子貢(しこう)に
「孔子は誰に学んだのか」という質問を
した話が乗っています。
子貢はこう答えます。
「何の常師(じょうし)か之れ有らん」
(これと言った、決まった先生が
あったわけではありません)
学ぶ態度に古今の差、東西の差などは
ありません。
そして学びの目的は、文学であれ歴史
であれ、仕事や経済や法律であれ、
どんなことであっても「真理を追求して
いくこと」。
だからこそ、先生に就いて先生を
超えられない自分をつくってしまうと
いうことをすべきではない。
ひとりで悩んで問題を解決してこそ、
次への突破口を探すことができるように
なります。
参考図書:『自分一人で学び、極める。』
(山口謠司著、フォレスト出版)
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