データは常識を覆す:普遍的な答えを導き出す考え方
多様な情報源から新しいアイデアを集めた後、他の人々
にそのアイデアをぶつけ、反応を見ながら成功や失敗を
学習する―
そのような「社会的探索」を行うことで、意思決定の
質を高められると言われています。
数々の社会実験のデータから得られた事実には、私たち
が組織やチームを運営するにあたり「常識」と思って
いたことを覆すものも多い。
例えば、集団も、個々のメンバーが持つ知性とは別の、
集団的知性を持っているということ。
この集団的知性を測るため、ブレインストーミングや
意思決定、計画策定を集団で行い、データが集められ
ました。
そこから見えてきたのは、集団を賢くする要素は
「会話の参加者が平等に発言しているかどうか」
でした。
団結力やモチベーションといった、集団を賢くしそう
な要素には、統計学的に有意な効果は認められなかっ
たということです。
私たちの生活のあらゆる場面で、データが収集できる
環境が整っています。
集団の生産性を上げる方法、正しい意思決定を下す
方法、メンバーをより効率的に動かす方法があると
いうこと。
今後も私たちの知らなかった「より集団を賢くする」
法則が見つかっていくと推測できます。
私たちはより良い組織をつくり、より良い社会を
つくれるようになるかもしれません。
これまでの常識を打ち破る、膨大なデータに裏付け
られた新たな視座が得られます。
しかし、その新しい視座を得ただけで、私たちは
より良い組織を作れはしないし、賢くもなれない。
それを組織に取り入れて、実行に移せるかどうか
が、一番のハードルとなるはずです。
本当の意味で法則を活かし、集団として賢くなれる
かは、私たち次第なのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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