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人間関係のストレスは「期待する役割と、実際とのズレ」から

大抵のストレスは、人間関係から生じる ものだといってもよいでしょう。

 

仕事量が多いのは、上司や顧客が無茶 ぶりをしてくるからだし、プロジェクトが なかなか進まないのは、同僚が足を 引っぱっているからでもあります。

 

仕事にやりがいを感じられないのは、 上司が自分のことを考えてくれない からで、作業に集中できないのは、 周囲の同僚のおしゃべりがうるさい…。

 

また、なぜ周囲の人間は、こちらの都合を 理解せず無理なことばかりを押しつけて くるのだろうか、というような思いも あります。

 

こうした人間関係から生じるストレスに 対処するには、「対人関係療法」の考え方が 役に立ちます。

 

対人関係療法では、人間関係のストレスは 「相手に期待する役割と、実際のズレ」が 原因で起きてくると考えます。

 

 

たとえば上司に「この書類を週末までに 確認してほしい」と期待していたとしても、 上司がそれを忘れていたりすると、 ストレスを感じてしまいます。

 

また上司に「自分のキャリアを十分に考え、 成長を実感できる業務を与えてほしい」と 期待しているのに、雑用ばかり押しつけ られていると、ストレスのもとになる わけです。

 

あるいは、「周囲が自分に期待する役割と、 実際のズレ」が原因で人間関係のストレスが 生じることもあるかもしれません。

 

「プロジェクトのリーダーとしてみんなを ひっぱってくれ」など自分にはできない 役割を期待されたり、「面倒な作業を今週末 までにやってくれ」などと、やりたくない ことを期待されたりしたときなどが あてはまります。

 

こうした「期待する役割と実際とのズレ」が 生じる原因が、大きく2つあります。

 

まずひとつは、期待する役割を相手が (あるいは自分が)正確に理解していないこと。

 

もうひとつは、相手には(あるいは自分には) とうてい無理な、現実的でない役割を期待 してしまっていること。

 

いずれの場合も「週末までに、上司に書類を 確認してもらう」という自分のニーズは 満たされず、ストレスの原因となってしまう わけです。

 

参考文献:『会社に殺されない働き方』 (難波克行著、クロスメディア・パブリッシング)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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