アップルの成長を生んだ交渉力
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは、しばしば天才だと評されます。
しかし、ジョブズの特筆すべき性質は「ネゴシエーション(粘り強い交渉)」にあるといえそうです。
たとえばジョブズの業績のひとつに、iTunesの成功があります。
それまで音楽はレコードやCDを購入しないと楽しめませんでしたが、インターネットでダウンロードして小型のプレーヤーで楽しむという新たな仕組み
に変化させたわけです。
とはいえ、同じような構想を思いついていた人は、もしかしたらジョブズ以外にもいたかもしれない。
たしかにiTunesが登場したころ、インターネットはすでに普及していましたし、音楽もデジタル化が進んでいました。
CD以外の記録媒体も存在していましたから、道具立てはすでに揃っていたということです。
現在、その流れはサブスクリプションによる聴き放題サービスへと継承されています。
しかしそれも、ジョブズのネゴシエーション力が最初にあったからこそ、ということなのでしょう。
ちなみに技術的には、日本メーカーが最初にスマホを開発していたとしても不思議ではありません。
しかし残念ながら、ジョブズ以外に先んじてそれを開発できる人はいなかったわけです。
それはなぜか? 原因は、ネゴシエーション力の有無にあるといえます。
アップルの開発陣のなかにも、「少しくらい操作が難しくても、説明書をつければいいじゃないか」と考えた人がいたかもしれません。
しかしそれでもジョブズは徹底的に使い手側に歩み寄り、説明書がなくても操作を直感的に理解できるようにつくり手に要請したわけです。
社内で強い抵抗があったとしても粘り強く説得し、結果的には実現に向けて努力させたということ。
だとすればその際に、ネゴシエーション(コミュニケーション)の力が大きな意味を持ったであろうことは想像に難くありません。
参考書籍:『ひらめかない人のためのイノベーションの技法』
(篠原 信 著、実務教育出版)
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