生活のなかで本当に大切なのは?
ほとんどの人は、平均1000個以上のモノを所有しているそうです。
ところが、一回にひとつのモノしか使うことができないものでもあります。
そのことに気づいたのは、ドライブに出かける準備をしていて、車内で聴く音楽をCDコレクションのなかから選んでいたとき。
当時は200枚以上のCDを持っていたものの、積み上げた2つの山を見たとき違和感を覚えました。
選択肢が多すぎて、自分がどの音楽を聴きたいのかよくわからなかったということ。
そして気づいたのは、それが衝動買いの結末だったという事実。
そこで結局は、全部で25枚のCDに絞りました。
保管する基準は、「いつでも聴きたい音楽である」ということ。
ガラクタ処分とは、欲しいモノや必要だと思うモノをすべて手に入れるのと正反対のことをすることです。
それは、幸せになれると信じてモノを手に入れる不健全なプロセスに終止符を打つことです。
いくらモノを手に入れても、幸せになることはできない。
モノを捨てたくないという考え方は幻想、過去への執着、未来への不安、抑圧された欲求に基づいています。
重要なのは、モノを次々と手に入れることをやめ、すでにある所有物の価値を検証すること。
そこで所有物を見ながら、「これは生活の質を向上させてくれるか、捨てたほうがスッキリするか、どちらだろうか?」と自問することが大切です。
ただしそれは、なにもない空っぽの部屋で暮らせば幸せになるという意味ではないようです。
あくまでも、自分の生活のなかでなにが大切なのかを見極めるということ。
いらないモノを捨てるプロセスに従えば、流れがとてもよくなります。
変化に抵抗するより適応するほうが精神的にも肉体的にも楽になります。
ほとんどの人はそれを理解していません。
いつもスッキリして暮らすと大きな喜びを感じることができます。
ところが残念なことに、現代人の多くは「まだまだ足りない」と教え込まれています。
しかし、それとは正反対の方向に進むことになります。
変化に抵抗するのではなく、適応するほうが深い喜びと満足を得ることができるとわかっているからこそです。
参考書籍:『心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ』
(ブルックス・パーマー 著、弓場 隆 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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