情報洪水時代の3つの副作用
市場成熟化やインターネットの発達によってモノや情報が氾濫する近年は、大きく分けて3つの副作用が顕在化しつつあるといえます。
1つ目は、モノや情報の差別化が難しくなっている。
多くのモノや情報が簡単に手に入るため、それ自体で価値を生み出すことが難しくなっているのです。
2つ目は、情報が流れるスピードが速くなるあまり、ひとつひとつの情報の「意味合い」や「解釈」が難しくなっている。
情報に追いすがるのが精一杯の状態となり、情報を解釈し、推論を働かせることに手が回らなくなっているということです。
そして3つ目は、私たちの働き方が問われ始めている。
情報やデータがリアルタイムに可視化され、高速PDCAが進むと、結果的には疲弊を招くばかりか「次の仮説を立てる」という仮説検証サイクルが回らなくなるわけです。
そんな時代だからこそ、数あるなかから重要な情報を見抜き、早い段階で精度の高い「解釈」を加え、独自の「推論」に変える「推論力」が必要だということ。
それこそが、自分自身の希少価値になりうるということです。
参考書籍:『問題解決力を高める「推論」の技術』
(羽田康祐 k_bird 著、フォレスト出版)
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