愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

「気づき」「学び」「成長」の3点セットが大好きな人

「気づく」「学ぶ」「成長する」と
いう動詞を、「気づき」「学び」
「成長」というように名詞として使う
ことが流行するようになったのは、
いったいいつ頃のことだろうか。

 

この3点セットは、“ジコケー”と略称
される自己啓発本自己啓発セミナー
などでよく顔を出す言葉であり、
その手の本の読者や参加者が好んで
口にする言葉でもあります。


 

セミナーの内容は、たとえば隣に
座っている人に5分間インタビューを
した後、自己紹介ならぬ“他己紹介”を
することで自分の持っている価値観を
知る(相手のどこに興味を持ったかに
それが表れるそうだ)といったゲーム
のようなことの繰り返しで、2時間近く
参加者を飽きさせない講師の手腕には
感服したが、そのセミナーに参加した
だけで人間が大きく成長するような
ものでは、もちろんありません。

 

にもかかわらず、件(くだん)の
参加者が、気づきと学びを得て成長を
手にしたと真顔で言うのは、
なぜだろう。

 

その参加者が軽い人間だから
だろうか。

 

それとも「気づき」「学び」「成長」
の3点セットの方が軽くなった
のだろうか。

 

おそらく、日本がモノを売る国から
コトを売る国へ変化したという事態が
あります。


 

少なくとも40代後半から50代より上の
世代にとって「成長」とは、自力で
気づいたり学んだりした結果として
「する」ものだったが、現代では、
ジコケーやセミナーで販売されるモノ、
いや、コトになったのです。


 

だから、お金を払えば誰でも簡単に
購入することができ、手に入れる
ことができます。

 

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モノの時代には、食べても食べても
満足できないかっぱえびせんが売れた。

 

コトの時代には、読んでも読んでも
満たされることのないジコケーが
売れる。

 

例えば、日本の流通過程は複雑だと
よく言われます。

 

そこには既得権益にしがみつく“盲腸”
のような、つまり何の付加価値も
生み出していないのに手数料だけ
取るような業態がいくつも介在して
いて、モノの値段を吊り上げている
というのが一般的な認識です。


 

その一方でわれわれは、いわゆる
“中抜き”をした産直のような流通形態
を理想的だと考えています。

 

中間搾取がないから値段も安く、
流通過程がシンプルだから鮮度も高い
はずだと……。

 

「気づき」は簡単に購入することが
できるかもしれないが、現場を踏んで、
当事者に実態を聞かなければなければ、
本当のことに「気づく」のは難しい
ことです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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