愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

目標は単なる「しるし」/目的は「意味」を含んだもの

日ごろの仕事現場でよく口にする
「目標」と「目的」。

その違いは何でしょうか?

まず目標とは、単に目指すべき状態
(定性的・定量的に表される)、
あるいは目指すべきしるし
(具体像や具体物)をいいます。

そして、そこに意味(~のために
それをする)が付加されたものが目的です。


簡単に表すと───目標+意味=目的

例えば、プロ野球選手はよく次のよう
に抱負を語ります───
「今年は打率3割を目指します」
「20勝をあげて最優秀投手を狙いたい」
「伝説の■■さんのような選手に
なりたい」など。

これらは目標です。

目的というのは、「野球とともにある
人生を送るため」「自己の能力を証明
するため」「観ている人に感動を
与えるため」といった目標を包み込む
意味的なものになるでしょう。

そのようにとらえると、目的のもとに
目標があるという関係がみえてきます。

もしくは、目標は目的に向かう
手段・過程としてあることが浮かび
上がってきます。

私たちは常に坂の傾斜に立っています。

仕事をやるというのは、いわば坂を
上っていく努力と言ってもよい
でしょう。

坂の傾斜角度は仕事の難度です。

難しい仕事であればあるほど角度は
大きくなり、自分にかかる下向きの
力は大きくなります。

下向きの力とは、仕事達成のために
起きてくる障害やリスク、ストレス
です。

 

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私たちは坂を上っていくために、
目標A、B、Cを設けます。

働く個人においても、事業組織に
おいても、目標の設定は欠かせ
ません。

目標なき仕事・事業は、惰性に陥る
からです。


ただ、目標は往々にして、義務的、
受動的、圧迫的になりやすいものです。

また、目標管理制度と成果主義
多くの職場に導入されている昨今、
数値目標をクリアしなければならない
という恒常的なプレッシャーは、
働き手に「目標疲れ」を生じさせます。

悪くすればメンタル問題も引き起こし
ます。

「目標だから、やらなきゃしょうが
ない。がんばれ」だけの根性論では
長続きしません。

だからこそ、私たちは
「坂の上に太陽を昇らせる」
ことが必要です。

そう、進んでいく先で輝く目的であり、
それをなぜやるかという意味です。


太陽は坂道を照らし、エネルギーを
くれます。

意味から湧く内発的なエネルギーは
強力かつ持続的です。

いまの会社の業務には「数値目標は
溢れるが、目的がない」ところが
多いように思います。

経営者のなかには、
「業界シェアNo.1をとる」
「売上げ●●億円企業になる」といった
旗を揚げるところもあります。

また単に「対前年度●%アップを達成
すべし」と決めるところもあります。

こうした数値的な到達点は目標で
あって、目的ではありません。

なぜシェアや売上額をそこまで伸ばす
のか、そのことが社会や働く個人に
どんな意味や価値をもってつながって
いるのか、それが目的です。

経営者はその目的を肉声で現場に
語ってこそ、数値目標は生きたものに
なります。

目的の創出は意味・価値を問う作業
です。


それはロジカルな分析や綿密な計算に
よって答えが出るというより、
何か絵を描いたり、土を掘り起こして
何かを植えたりすることに似ています。

答えを独自に表現する、答えを徐々に
育んでいく作業です。

いずれにせよ、組織にとっても、働く
個人にとっても、目的はその在り方を
決めます。

坂の上にどんな太陽を昇らせるのか─
じっくり考えたい大切なテーマです。

 

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