愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

想いを伝えることと、相手の想いを聞くこと。

最近、「人の話を聞く」という単純な
ことの難しさを実感しています。

この場合の「聞く」は情報を得ると
いうレベルではなく、
「相手の考えていることを知る」と
いうことです。

難しさの1つは、特にリーダーが
そうですが、自分の意思を伝えたいと
いう思いが邪魔することです。

リーダーには組織を率いるビジョンが
不可欠で、どういう方向を目指すのか、
その意思が問われます。

ここがぶれるとメンバーは不信感を
持ちますし、不安にもなります。

自らの意思は機会あるごとに伝えない
と組織には浸透しないものです。

経営者の方を見ていると、
よく同じ話を何度も繰り返しできる
ものだと感心することがあります。

それほど、人に自分の想いを伝える
のは大変だということを、身をもって
実感されているのです。

人の話を聞く、難しさの2つ目は、
「相手を理解したい」欲求より、
「自分を理解してほしい」欲求が
上回ってしまうことです。

その場合、相手の話を聞いていながら、
考えているのは自分が次に何を話そう
かということ。

相手の文脈に応じて、伝わりやすそう
な自分の話を探しているのです。

これは一見、相手の話を聞いている
ようで、実はその根底には
「理解してほしい」欲求が潜んでいる
だけ、さらに厄介です。

これは一つの承認欲求でもあり、
包容力といってしまえばそれまで
ですが、無意識に「聞き」ながら
相手の説得方法を考えてしまうことも
あります。

難しさの3つ目は、自分の意見に自信が
ない場合に生じます。

自分の方針が否定される、あるいは
異論を唱えられる。

自分の考えや方針に自信がないと、
相手からの異論や反論を察知すると、
無意識のうちに相手の意見をシャット
アウトしてしまう。

いわゆる「ディフェンシブになる」と
いう状況です。

相手の話を聞くよりも、自説を説得
しようというモードに切り替わって
しまいます。

反論・異論を恐れるあまり、会話の
主導権を握ろうとしたり、
相手の発言を遮ってしまおうとして
しまうことさえあります。

 

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これら3つを併せ考えると、逆説的
ですが、自分が考え抜けば抜くほど、
相手の話を素直に聞くことができる
のではないでしょうか。

考えた量とバリエーションによって、
相手の考えている地点が見えやすく
なります。

そして、自分で精一杯考えたと
思えれば、相手の意見も仮に反論で
あっても、自分の考えを参照する・
補強するものとして聞けます。

自分の考えを固めることと柔軟な
聞く姿勢は、確かに両立が難しい。

しかし、ぶれない軸とは、どんな荒波
にも耐えうる、しなやかさを備えた
強さです。

ただの頑固さでもなく、優柔不断さ
でもない。

自分なりの考えを深めたいという姿勢。

これがあれば、人の意見に左右される
こともなく、人の意見に頑なに抵抗する
こともなく、ピュアな「聞く姿勢」が
可能になる
ような気がします。

 

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