愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

相互扶助社会とエシカル・ビジネス

ちょっと気になる本を読んでみた
書評・所感です。
(『半市場経済』角川新書 内山節
(著))

頑張れという励ましは、時に脅迫の
ようにも聞こえます。

上のほうから、地方創生だの
一億総活躍社会だのと言われるのは
息苦しい感じ。

そもそも何のため、誰のための頑張り
であり経済成長なのでしょうか。

競争社会から一歩、身を退きたい。

多様な生き方を認めるなら、経済理論
もいくつかあっていい。

市場経済というのは聞きなれない
言葉ですが、字面から想像される
ように、資本主義経済を否定はしない
ものの、金だけではない交流や
助け合いによる生活のしやすさを確保
する社会のことです。

高層ビルやタンカーの建造、自動車や
家電の大量生産、効率的流通販売には
大資本が必要であり、その健全な発展
には市場経済が向いている。

新幹線や飛行機の運行・運航も
同様です。

しかし、日常の食料の獲得やちょっと
した修繕には、必ずしも通貨を介在
させる必要はない。

 

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著者は、田舎暮らしは金がかからない
と言い、それは隣近所の助け合いで、
ある程度の生活基盤が支えられている
からだと
論じています。

また企業であっても、経済活動を
通じて社会に貢献し、他者を犠牲に
しない方法を探るエシカル・ビジネス
が注目され、支持を集めています。

ただし半市場経済の基本はあくまで
相互扶助であり、参加者は
「自分は何をして欲しいか」だけでは
なく「自分は何をできるか、返礼が
できるか」を常に問わなければ
ならないと思います。

都市化社会は、そうした付き合いの
煩わしさを、金で肩代わりして削って
きました。

人間らしさを取り戻すといっても、
昔に戻せばいいという話でも
ありません。

田舎の生きやすさについて、本書に、
都会のように人間が使い捨てに
されない、何しろ人が少ないから
というくだりがあります。

これは裏返せば、住民の選択肢が少ない
ということでもあります。

市場原理主義と関係性尊重の幸福な
中間点はどのあたりに見出せるのか。

これからの生活における幸福をめぐる
探求、課題の解決をコミュニティー
などの中で共有・考え続ける必要性を
強く感じました。

 

 

 

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