愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

期待のこもっている親切心なら持たないほうがいい

自分のためになにかをして、期待 した結果が得られなかったとき、 「せっかくやったのに」とがっかり するのは仕方がないことです。

 

しかし、自分が他人のためになにかを して、期待した結果が得られなかった ときは、「せっかくやってあげたのに」 とがっかりしたり、愚痴や文句を言う のはやめるべきです。

 

「お節介を承知で、私がやりたいから やっただけ。それに報いてもらおう とは思っていない」と覚悟をし、 こだわりのない、爽やかな顔をして、 慈悲心を発動したほうがいいと 思います。

 

仏教の布施は、いつでも、どんなことが 起こっても心おだやかでいるための 代表的な教えのひとつです。

 

 

多くの先人たちが、こちらの期待に 応えてほしいという条件づけをした上に 「してあげた」と考え、結果的には 心おだやかではいられなくなるという、 膨大な失敗事例から導き出された教え だと言ってもいいそうです。

 

慈悲というお節介の心は、人の本能の ようなものです。

 

使い方次第で、自分の心もおだやかに なり、人助けにもなるというのです。

 

ところが、他人に対して「~してあげた のに」という言葉が出たら、慈悲の 使い方を間違えているかもしれないと 疑う感性を持ってみるべきです。

 

独りよがりは要注意です。

 

「世の中は出しゃばらず万事控えめが いい、そのほうが他人と余計な 衝突をしなくてすむから」と考える 人がいます。

 

ある意味においては、自分の都合 よりも相手の都合を優先させ、 「(あなたの都合を)お先にどうぞ」 と言って(思って)いるわけなので、 おだやかな心でいられることでしょう。

 

しかし、遠慮もほどほどにして おかないと、主義主張がなく頼りない と思われてしまうこともあります。

 

本人は相手のことをおもんばかって、 「あなたの主張を優先させますよ」と いう主義のもとにやっているのです から、それはそれで頼もしいことです。

 

しかし、それを相手にわかって もらえない場合もあるということを、 知っておいたほうがよさそうです。。

 

参考文献:『感性をみがく練習』       (名取芳彦著、幻冬舎

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

生産性向上・コスト削減でお困り、お悩みの 中小企業経営者の方、下記をご覧ください。

 

peraichi.com

 

 

関連・参考ブログリンク

 

note.com