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調子に乗るか、図に乗るか

上り調子になったとき、人間は2つの タイプに分かれます。

 

いよいよ調子に乗る人と、調子には 乗らず、図に乗ってしまう人がいると いうことです。

 

「調子に乗る」と「図に乗る」はほとんど 同じ意味で使われることが多いよう ですが、厳密にいうと両者はまったく 違います。

 

調子に乗るとは、「勢いづく」ことで、 図に乗るとは、「いい気になって つけあがる」こと。

 

いい気になって思い上がり、のぼせ 上がり、増長しているのが図に乗った 人間だというわけです。

 

ちょっと調子がよくなると、ほとんどの 人が「自分は優秀だ」と誤解しはじめます。

 

しかし「自分はデキる」と思っている 人間に、本当にデキる人はいないし、 「自分は優秀だ」と考えている人間に、 本当に優秀な人がいたためしはありません。

ちょっと調子が上向いていい気になり、 「俺はデキる」「俺は優秀だ」などと思う のは、逆に優秀でない証拠です。

 

そんなことを思いはじめたら、能力は 間違いなくそこで止まってしまいます。

 

そこが自分の限界になってしまうから こそ、志は高く持たなければならない。

 

調子に乗り、勢いづいている人の ところへは、人が寄ってくるもの。

 

人は勢いのあるものが好きで、未来へ 向かって勢いよく流れているものに 魅力を感じ、本能的にそこに集まります。

 

人が集まるということは、チャンスや 才能が集まるということであり、 イヤでもツキが寄ってきます。

 

ただし、ひとりでは絶対に勢いには 乗れません。

 

調子に乗って勢いづくには、未来の イメージを分かち合い、支えてくれる 仲間が必要です。

 

一方、図に乗る人はひとりでも十分です。

 

というよりも、ひとりでなければ図には 乗れないものです。

 

そのうえ図に乗っていると、まわりの 反感を買い、嫌われ、だんだんひとり ぼっちになっていくものでもあります。

 

ところが、孤独ほど人の運勢を悪くする ものはありません。

 

「孤独なのにツいている」「ひとりぼっち なのに運がある」という人はいないと いうことです。

 

参考文献:『新装版 10人の法則』 (西田文郎著、現代書林)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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