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家電見本市に出展されるクルマ

自動運転によってクルマが 「運転するもの」から単なる 「乗りもの」になると、 その「移動する空間」の中での時間を どのように使うかがテーマとなり ます。

 

オフィスとして利用し、会議を したり、居間として使って映画を 観たりすることになれば、 そのための空間デザインや機器の 装備が必要となります。

 

こうしてクルマは「家電」のように なっていくだろうと考えられます。

 

実際に自動車メーカーにとっては、 モーターショーだけでなく消費者家電 ショーの重要性が増しています。

 

2015年の米国のCES(国際家電見本市) には、メルセデスがF015という コンセプトカーを出展し、乗員は向かい 合って座り社内がラウンジのように なるというコンセプトを示しました。

 

それ以降、CESへの自動車メーカーの 出展は増加の一途。

クルマを含むデジタル化の潮流の大きな 特徴は、「最大化」ではなく「最適化」 の実現、つまり、使えるモノを増やして いくのではなく、今あるモノの最大限の 活用へと向かう点にあります。

 

その好例が、デジタルマッチングを 活用したシェアリングビジネスです。

 

Airbnbは個人が保有する居住用資産の 稼働率を高め、ウーバーは自家用だけで 利用している自動車に他人を乗せて 収益を稼ぎ出す。

 

日本では、クルマを持たない若者が 増加しています。

 

ある企業のチームでリーダークラスの 男性が「自分のクルマで女性を自宅まで 迎えに行くのが普通じゃないか」と 話したのに対して、若手メンバーの 男性は「時間とおカネのムダ。 待ち合わせ先までは電車で行けばよい」 と主張しました。

 

もはや所有することのステータス性 よりも、時間の使い方という体験価値を 最大化することが重要なのです。

 

市場の主導権がより若い世代に移るに つれて、必要なときに対価を払って移 動手段を利用する方法の普及は進みます。

 

自動車や自転車のレンタルやシェア リングなどの仕組みは、今後も対象を 広げ、整備が進むだろうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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