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不安が頭を離れないとき

ネガティブ思考のなかでも克服する ことが特に難しいのが、不安や恐怖。

 

理屈では大丈夫だとわかっていても、 どれだけ「怖くない」と自分に 言い聞かせてみても、いざとなると 怖くなって尻込みしてしまいます。

 

なお、「スピーチが苦手」「声の大きな 相手が苦手」など人によって弱点が 異なるのは、潜在意識のなかで恐怖の 対象が人それぞれ違うからです。

 

潜在意識とは、心の奥にあって普段は 意識できない部分。

 

理屈では大丈夫だとわかっていても、 その恐怖から逃げたくなるのは、 潜在意識の問題です。

 

しかし、だからといってそのままにして おいてはいけません。

 

目の前の恐怖から逃げること自体、 潜在意識に「それはやはり怖いもの なのだ」という自己暗示をかけることに なるため、逃げれば逃げるほどもっと 怖くなるという悪循環に陥ることに なります。

 

そこで、恐怖心や不安感から逃げずに 立ち向かうことが大切です。

 

怖いと感じるのは、正体がわからない からです。

 

まずはその恐怖感を緩和する必要が あるわけで、そのときマインドフルネス が役に立ちます。

 

そしてここで役に立つのが、感情に 名前をつけて実況する方法。

 

「恐怖」「自分は怖がっている」と実況 できるときには恐怖心は客観視され、 若干緩和されています。

 

そんな状態で怖いと思っているものと 直面してみると、怖いものの正体が わかります。

 

正体がわかったとすれば、怖くなくなる か、あるいは対処法がおのずとわかって くるはずです。

 

なお、実際に挑戦するうえではひとつ コツがあります。

 

マインドフルネスの状態になれば、 今までは無理だと思っていたものでも、 「このくらいならできそう」と思える範囲 が少し広がっていくといいます。

 

そこで、「やろうと思えばできそう」 「まだしていないけれどやれそう」という レベルのものをひとつ探し、チャレンジ してみるといいです。

もしもできなければ、ハードルを下げて もう一度探しなおし、「未完了でも挑戦 できそうなもの」を探して再チャレンジ。

 

そんなことのくり返しによって不安を 取り除き、可能性の幅を広げてみるべき だということ。

 

たとえば、スピーチが苦手な人がいたと します。

 

スピーチのことを考えたとき、気持ちが 高ぶってきて身震いしてしまう。

 

人前に立ったときのことを考えると、 いつも緊張して頭が真っ白になってしまう。

 

そんな状況に「緊張」と名づけるわけです。

 

すると、「自分は人前で話すと緊張して なにもしゃべれなくなるから怖いんだ」と いうことに気づくことになります。

 

恐怖の正体がわかると、自分がいま チャレンジできそうなことがわかります。

 

このとき、身体は戦うモードに変わって いるので、恐怖心は半減しています。

 

そこでもう一度、マインドフルネスの状態 で怖かったものを見てみると、 「そんなに怖くない。できるかも」と思えて きます。

 

なぜならマインドフルネスの状態で観察し、 正体がわかってしまえば、怖くなくなって しまうからです。

 

そして最後にマインドフルネスでいること を宣言し、チャレンジしてみればいいと いうことです。

 

参考文献:『1日10秒マインドフルネス』 (藤井英雄著、大和書房)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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