愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

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人間はつねに変わりうる

アドラーは過去の原因で症状が出て いるとは考えません。

 

症状は目的があって患者がつくり出す ものと考えました。

 

それは多くの場合、周りの人の注意を 引くためです。

 

症状がよくなると親の注目度が薄れる。

 

そのままでいたい子どもは、医学的 には何の問題もないのにぶり返す 症状を起こしたりする。

 

そういう子どもが大人になると、 自分が直面した課題から逃れることを 狙って症状をつくり出し、 また何のためらいもなく別の症状を 呈しもする。

 

症状が何のためにつくり出されたか、 目的がわかれば治療の方向が見えて きます。

 

この症状がなくなったら何をやりたい か、この症状のためできなくなった ことはあるかと問うと、その答えは 患者が回避しようとしている課題で あることが往々にしてあり、突破口 が見つかります。

 

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目的は未来に向けつくり出されて いるから、これからのことを もっぱら考えます。

 

これからどうしたいのかと。

 

これに対し、トラウマはないと はっきり書いてあります。

 

トラウマは意に反して強いられた ときに心を正常に保てないこと だとされます。

 

たとえばアドラーは第1次世界大戦 に従軍している。

 

殺し合いの状況の中で心を病んだ 戦争神経症の兵士の治療を経験 している。

 

復帰させる苦悩を著作に書きつつ、 同じ経験をしたからといって、 誰もが同じようになるわけでも ないと強調します。

 

ある決定的な影響を受けたとしても、 人間は前に進めないような脆弱な 存在ではなく、変わりうるという ことです。

 

人間はつねに変わりうるという のが大前提です。

 

過去にあったことが今の自分を決める とするのは決定論の立場。

 

そうなら、治療は今のあり方ではない ようにすることであり、ありえない ことになります。

 

相手は変えられなくても、自分なら 変えられる。

 

自分を変えるところから始められる ことに気づけば、対人関係のあり方 を変える面でも大きなきっかけに なると考えています。

 

アドラー「価値の心理学」と言って いるぐらいで、まさに価値観なく しては語れない。

特にその「共同体感覚」という考え方 には当時から多くの人が反発しました。

 

第1次世界大戦という現実を目の当たり にしていながら、人は憎み合う存在 ではなく、互いに仲間なのだという 立場です。

 

自分の置かれている現状の分析に 終始する心理学ではなく、本来こう あるべきという理想も論じる アドラー心理学を学べば、生き方まで 変わっていきます。

 

それだけでも大いに意味があると 思います。

 

 

参考文献:アドラーをじっくり読む (岸見一郎 著 中公新書ラクレ 刊)

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました

 

 

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