仕事を頼むときは「点数」を決める
仕事をほかの人に任せるときはどう
すればよいでしょうか。
人に依頼するときはゴールの点数を
決めるのが秘訣。
学校のテストや受験勉強では、100点を
目指して1点でも多く取ることが価値の
あることでした。
しかし、ビジネスにおいてはそうでは
ありません。
すべての仕事に対して100点を目指して
はいけません。
むしろ、100点が必要な仕事はごくごく
限られています。
20点、50点、80点……場合によって、
必要な点数は違ってきます。
80点の仕事を100点にするには、60点の
仕事を80点にすることの 10倍の労力と
時間がかかると言われています。
当然ながら相応のコストもかかります。
完璧を目指したがゆえに、最低限必要
な労力の何倍もの労力をかけてしまう
ことになるのです。
まず、仕事に取り掛かる「前」に、
その仕事のゴールを何点にすればいい
のかを決めることが仕事を効率的に
進めるときのポイントです。
自分が人に仕事を依頼するときも
これを心掛けておくといいでしょう。
たとえば、「何かを調査して、結果を
まとめる」という仕事があるとします。
このとき、仕事の内容やケースなどに
よって、あなたが求める必要な点数は
違ってくるでしょう。
調査した結果を、ちょっとした手書き
のメモで報告すればいい場合もあります。
逆に、調査したデータの出典まで含めて、
しっかりとパワーポイントで資料を
仕上げてほしい場合もあります。
最も意味がないのが、メモレベルで
調査結果を報告する20点レベルで
よかった仕事に、80点の労力をかけて
パワーポイントにまとめ、報告される
ことです。
調査結果の報告を受けたときに、
「こんなにきれいにまとめなくて
よかったのに」と言わざるを
えなかったら、残念ながら、
そのメンバーはムダな時間を投下して
しまったことになるのです。
大切なのは、必要最低限の点数のもの
を必要最小限の時間でアウトプット
してもらうことです。
依頼する相手に、
・○○点レベルのものを
・いつまでに仕上げてくれ
と伝えておけば、その人がムダに時間を
使ってしまうのを避けることができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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