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戦略にはシステムの設計を伴う

残念ながら、経営幹部は「戦略」に ついて語るとき、その意味をよく わかっていないことが多い。

 

それはなぜか。

 

問題は、その言葉自体から始まって います。

 

経営陣や取締役会の間で恐ろしいほど 誤解されています。

 

最も一般的なのは、「目標」「戦略」 「アクション」の混同です。

 

「目標」とは、達成を目指している 事項であり、「組織的成功」の指標です。

 

その対極にあるのが「アクション」です。

 

「戦略」というと当然のように、 「何を実行するか」に焦点を当ててしまい ますが、これも戦略ではありません。

 

「戦略」とは、目標とアクションの間に あるもので、組織レベルで生じるもの であり、それを同じように「感じる」 ことはできません。

 

戦略とは総体的な概念です。

事業の他社に対する ポジショニングです。

 

では、ポジショニングとはいったい 何か。

 

それは、主要なステークホルダー集団 それぞれに関する、戦略要素の位置づけ です。

 

会社はシステムの一部として存在します。

 

そのシステムを構成するのは、自社と 顧客、従業員、サプライヤー、株主など を含む主要ステークホルダーとの間の 取引・相互作用です。

 

構成の細部は、会社が属する業界の 複雑さに応じて、当然ながら組織ごとに 異なります。

 

トヨタの場合、顧客に向けた目標に関連 する戦略要素は「安全性」です。

 

これに関するトヨタのポジションは、 同社の資料に目を通すと、次のように 読み取ることができます。

 

「安全性を最優先する。トヨタの車は、 道路上で最先端をいき、かつ信頼性・ 安全性ともに最も高いものにする」

 

このようなプロセスを俯瞰して見ると、 戦略は「システム設計」をともなう ことがわかります。

 

主要ステークホルダーの各集団を 順繰りに検討して、自社がそこから 望むもの(目標)と、相手が自社に 望むもの(戦略要素)との折り合いを つけます。

 

従業員関係と顧客関係、顧客関係と サプライヤーとの関係、などの間を フィットさせる、つまりシステム設計 と同じです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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