愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

矯正と抑圧を捨て、自由と自治を与えよう

厳格な教育による弊害は、「いくら強調 しても強調しすぎることはない」と アドラーは述べています。

 

そして厳しく教育することは、二重に 問題があるともいいます。

 

まず第一は、「厳しくすることは、 教育者と教育される側との信頼関係を 壊す」ということ。

 

必然的に両者の距離は遠ざかることに なるので、そのような状況で教育する ことは不可能です。

 

当然ながら相手は「共同体感覚」を 失い、人生でもっとも大切なことをも 失うわけです。

 

第二は、「厳しく教育することは 甘やかしにつながる」ということ。

 

厳しく統制することは、調教すること と同じです。

 

相手に自分で考え判断する自由を 与えず、教育者のやり方を有無を 言わさず押しつける。

 

これは、相手の思考停止と盲目的な 服従を生むというのです。

 

当然のことながら、強制された行動に よって成果を上げたとしても、 相手は自信を持つことはできません。

 

逆に、強制された行動で失敗をしても 反省しません。

 

理由は簡単で、自分の責任だと 思われないからです。

 

矯正から学習は得られず、せいぜい うまくいっても調教の域を出ないのです。

 

本当の教育とは、相手に 「決定の自由」と「自治」を与え、 自分で責任を取らせることです。

 

自己決定による成功の果実を相手に 与え、自信を持たせるという考え方。

 

いわば自己決定による失敗の痛みと 責任を味わう体験を積ませ、経験から 学ばせるということです。

アドラー心理学の中核のひとつに、 「自己決定性」があります。

 

人は自分の性格や価値判断基準を 自分自身で決定しています。

 

たとえ親や家族、教師の影響を受けた としても、その影響をどのように 意味づけ、どうするかを決めるのは 自分だということ。

 

環境は影響因でしかなく、決定因は 常に自分にあるということ。

 

この「自分が自分の運命の主人で ある」という考え方は、問題を他者の せいにすることができないという 意味において、「厳しい考えだ」と 論評されがちかもしれません。

 

しかし、可能性と希望に満ちあふれた 心理学だと考えているそうです。

 

自分の人生を自分で決めてきたから こそ、これからの人生も自分で決める ことができる。

 

すなわち、いつでも変われるということ。

 

「親は自分の親の誤りに、その親は さらにその親の誤りに訴えることが できる」。

 

つまり、親や上司に「罪はない」と いうことです。

 

心が不健全な人は他人を責めるもの ですが、それは出口のない コンプレックスです。

 

弱さをひけらかす攻撃。

 

しかし、大切なのはそういうことでは なく、自分から変わることです。

 

誤った生き方や教育の連鎖は、 断ち切るべきだということ。

 

それは不可能なことではなく、 「できるはず」です。

 

参考文献:『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』 (小倉 広著、ダイヤモンド社 刊)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

このコラムの内容・考え方に興味のある方、 ビジネスコミュニティ活動に参加して みたい方は下記URLまで、アクセスしてください。

nav.cx

新しい時代のインターネットを活用した ネットワークビジネスのノウハウを習得
出来れば、ライフシフトしながら時間的・ 経済的自由を 自分のものにしてストック ビジネスを 展開出来ます。

ads-asp.com

パラレルワーク・ライフワークで 人生100年時代の生きがいを見つめ直す…。 ビシネスパートナー募集中です。

興味のある方、下記の要項をご覧ください。

peraichi.com