「よい」「悪い」だけでは判断できない
最近、事業承継についてのご相談を受ける
ことが多く、そこでもこの相反する思考法を
使います。
先代と次代で互いに片方しか見えていないか、
対立をしていることが多い。
そこで、それぞれに二律背反をつくり、
気づきを与えながら、万物流転の一部分で
しかないことを示していきます。
そして最後は「どちらも会社を良くしたいの
ですよね」という形で矛盾統合をしていき
ます。
さらに言えば、相反する思考法によって
矛盾統合すると、その結果に対してまた二律
背反が適用され、もう片方が生まれることに
なります。
つまり、思考の次元が以前よりも上がると
いうことです。
「よい」「悪い」だけで判断し、そこにとらわれ
てしまうと、ビジネスを昇華させることは
不可能です。
相反する思考法は、成熟社会を生き抜く経営
者には必ず身につけてほしい考え方だといい
ます。
日本はもともと、無情を統合しているような
国です。
古来、800万の神が崇められてきたことからも
わかるように、日本人はそもそも多様性を
認めており、小さなコロニーをつくることが
得意な民族です。
たしかに、異国からラーメンが入ってくれば、
さまざまな味のラーメンをつくってきました。
またカレーが入れば、スパイスの魅力を生か
しつつ、自分たちに合う味につくり変えて
きました。
そうした風潮のなかで、西洋の考え方である
善悪二元論が馴染まないのは必然です。
それは、ビジネスに当てはめてみるとよく
わかることでもあります。
決断を先延ばしにし、微妙なすり合わせを
得意とする日本人には、相反する考え方を
包んでしまうような矛盾統合が適している
ということです。
つまり、そこからイノベーションが起こる
と考えていいと思います。
参考書籍:『成熟社会のビジネスシフト
10年後も会社が続くために』
(並木将央 著、総合法令出版)
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