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りんご屋さんの車?米アップルが自動車ビジネスに参入

米アップルは、パソコンと携帯電話の 産業をこれまでとは異なるものに しました。

同社は今、新たな、「動く標的」に 狙いを 定めているようです。 米ウォールストリート・ジャーナル

紙の報道によれば、このハイテク 業界の人気企業は、 電気自動車を 2019年中に市場投入することを 目指しているとのこと。

アップルが自動車業界に進出する 野心を抱いているという噂は何年も 前から囁かれてきました。

コードネーム「タイタン」と 呼ばれるこのプロジェクトに 取り組むため、大勢のエンジニアを 雇い入れ、今では約600人がこれに 従事しています。

クルマの投入は遥かに大胆な挑戦で あり、理論的には高い利益が期待 できます。 しかし、自動車ビジネスには、 携帯電話の販売とは全く異なる部分 がたくさんあります。

iPhoneの買い替え周期はわずか2年 だが、クルマはこれよりずっと長い 期間乗り続けられます。

ビジネスとして意味のあるものに するには、アップルのクルマは 既存製品の利益と同程度の利益を 上げる必要があります。

しかし、アップルの現在の粗利益率 は約40%。 ほとんどの大手自動車メーカーに とって夢の また夢の数字です。

最も収益性の高い独BMWですら、 粗利益率は 20%程度にとどまって います。 もっと重要な要素は、このところ独 フォルクスワーゲンに注目が集まって いることから明らかなように、 クルマへの規制は消費者向け電気製品 向けよりもかなり厳しい ことです。

安全基準及び排ガス規制を順守する よう、今後、従来以上に厳格に 求められる可能性が 高く、これは、 最も経験豊かな自動車メーカーに とって すら厄介な事態です。

ましてや新参者のアップルにとって そうであることは言うまでも ありません。

一方、携帯端末で培ったアップルの 能力は 強みとなります。

クルマは今、かつてないほど インターネットに接続されている からです。 しかし、こうした「コネクテッドカー」 がもたらすリスクの大きさは、 携帯電話のそれとは比較にならない ほど大きいと思われます。

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一方、米グーグルは自動運転車と クルマ向け基本ソフト(OS)の開発 に取り組んでいます。

最近、自動運転車プロジェクトの トップに自動車業界の元幹部を 招きました。

アップルはグーグルへの対抗意識 から、自動車産業への参入を決断 した部分もあるようです。 クルマのダッシュボード制御と 車載OSをグーグルに任せたくない との読みができます。

両社のライバル関係は、戦いの場を 道路に移しつつあるようです。

スマホタブレット・MP・時計 そして車が『りんご』マークで 占められる日がやってくる のでしょうか…。