勘違いしている人、多数!「前年比」と「前年増加率」
割合(%)=比べる数字÷もとの数字×100
こうして見てみると、割合(%)という 数字が「比べる数字」「もとの数字」と いう2つの言葉から成り立っていること がわかります。
いいかえれば、割合(%)という数字の 裏には必ず2つの実数があるということ。
なお、割合(%)という数字を使って 計算するのは「割合」「比べる数字」 「もとの数字」を求めるときです。
「比べる数字」と「もとの数字」を逆にして しまいがちです。
そのため、慣れるまでは次のように理解 するといいそうです。
「□に対して△は○%である」
□:もとの数字 △:比べる数字 ○:割合
「前年比」という数字は、「前年度の数字に 対して、今年度の数字は増えたのか 減ったのか」を表現するものです。
すなわち「300万円(前年度)に対して 330万円(今年度)は110%」という構造に なっています。
このとき、前年度と今年度を逆にしない ように気をつけることが大切です。
この「300万円が330万円に増えた」という 事実をうっかり「前年増加率110%」と表現 してしまうビジネスパーソンがいます。
しかし「増加率」とは、「増加した分が もとの数字の何%か」を表現する数字です。
増加したのは30万円であり、これは300万円 のちょうど10%に当たる数字です。
よって「前年増加率10%」という表現で なければいけないということです。
なお「前年増加率110%」とは、前年度300万円 だったものが今年度630万円になった ことを指すもの (330万円<=300×110÷100>の増加と いうこと)。
ビジネスシーンでは、頻繁に割合(%)と いう数字が登場します。
そしてその数字から、頭のなかで (あるいは電卓を使って)すぐに計算 しなければならないシチュエーションが あります。
そのため、割合(%)のポイントを必ず おさえておく必要があります。
参考文献:『入社1年目からの数字の使い方』 (深沢真太郎著、日本実業出版社)
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