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経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

好循環と悪循環はちょっとしたことから結果に大きな差が…

好循環と悪循環は、問題解決に大きな
力を発揮する「システム思考」の中
でも、最もシンプルでありながら、
応用範囲の広い考え方です。

うまくいっている企業や商品は、
何かしらの好循環構造に入っていますし、
逆の場合は悪循環構造に入っている
ものです。

こうした構造はいったん加速がつくと
なかなか止めることができません。

ポイントは、好循環にせよ悪循環に
せよ、最初は
ちょっとした循環だった
ものが、気がつくと
大きなうねりと
なって加速度が増していくこと。


最初は微差だったものが、気がつくと
大きな差になるとも言えます。

特に大きくなった悪循環は制御が
難しく、それを止めるのは大変です
から、初期の小さな兆候を見逃さず、
傷が浅いうちに適切な手を打っておく
ことが大切です。

多くのビジネスにおける事象は、
複数の要因が絡み合って起きる
ケースがほとんどですが、

中でもこうした構造的な因果関係が、
好循環に
作用する場合、もしくは
悪循環となる場合が
あります。

 

ある原因が先にあって、そこから
結果が生まれるといった単純な
因果関係、たとえば、

●賞味期限の切れた牛乳を飲んで、
腹痛になった

●喫煙の習慣は、肺がんを誘発する

といった、1つの原因が結果を生む
場合がありますが、ビジネスに
おいては、「鶏と卵」のように原因が
結果を生み、その結果がまた原因に
なる因果関係が非常によく見られます。

たとえば、以下の関係がそれです。

●売上高と広告支出

●新製品の発売数と新製品のヒット数

●営業売上と営業部門の活気

 

「売上高が増えると広告支出が増える」
のか、それとも「広告支出が増えると
売上高が増える」のか。

「売上高が増えると、広告に充てられる
予算が
増えるから広告支出が
増える」とも言えるし、

「広告支出が増えると、その効果が
表れて売上高
が増える」とも言えます。

同様に、多くの新製品を投入すれば
その中でヒット製品が生まれ、
ヒット製品が生まれると業績が上がり
多くの新製品を生み出す投資が
できます。

このように、柤互に原因と結果に
なっているような関係が、「鶏と卵」
の因果関係です。

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【好循環の例】
宣伝などのマーケティングと高品質の
製品づくり
を進めた結果、
顧客の間で評価が高まり、

ブランドカが形成され、売上げが伸び、
そこから
生まれた利益を
マーケティングと品質の維持に

投資する、という因果関係が
成り立つ。

 

【悪循環の例】
何らかの理由で顧客の評判が悪く
なれば、
ブランドカは落ち、
その結果として売上げが落ち、

マーケティングへの投資を減らさざるを
えなく
なる。

それはさらなるブランドカの低下につながる。

 

一般に、よい業績を残している会社
には、「よい業績」を軸に、複数の
グッドサイクルが回っている場合が多い
と考えられます。

よい業績→マーケティング投資→
顧客の評判の
向上→ブランドカの
向上→よい業績


というサイクルと同時に

よい業績→高い給料/活気のある
職場→従業員の
モチベーション
向上→よいサービス→顧客満足

向上→よい業績

というサイクルも回っていることが
加わります。

自社において回っている
グッドサイクルとバッドサイクルを
分析してみると、自社の強みや、クリア
すべき課題が明らかになります。

なお、注意すべきは、好循環にせよ
悪循環にせよ、
いったん回り
始めたサイクルは加速しやすく

止めることは難しいということです。


どこか一点で歯止めをかけようと
しても難しく、サイクルの2カ所、
3カ所に同時に働きかけなくては
ならないことが多くなります。

これを止めるには、マーケティング
品質への
投資を増やすだけでは
不十分で、投資の源泉を
確保する
ために、別の部分でのコスト削減など

にも取り組まなくてはならないかも
しれません。


この事実は、サイクルが回り始める初期
の段階(慣性力が弱い段階)に
アクションを取ることの重要さを示して
いると考えます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。 

 

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