人と上手に接する：3. すべての人を許す
他人に恨みを抱いている人と一緒に 過ごしたとしたら、決して楽しくは ないはず。
では、そんな状況に置かれたとしたら、 どうすべきなのでしょうか？
この問題を解決する唯一の方法は、 相手を許すことです。
それは人間関係にとって好ましい だけでなく、成功と幸福への近道でも あります。
相手を許すことは正しいかどうかと いう問題ではなく、それは平常心を 保ってエネルギーを浪費しないため の方策です。
たとえ不当な扱いをした相手で あっても許すべきで、それは自分自身の ためだということ。
他人に対して恨みを抱き、怒りや 憎しみを心のなかで何度も再現する ことは有害な習慣になります。
それは、心身の健康を損なうおそれ すらあるといいます。
｢相手を恨み続けることは、自分が 毒を飲んで相手が死ぬのを期待する ようなもの｣だとも言われています。
もしあなたが誰かを恨んでいるなら、 今日からすべての人（自分自身を 含めて）を許しましょう。
繰り返しますが、それは相手のため ではなく自分のためです。
いったん相手を許して恨みを捨てれば、 心の重荷を取り払うことができます。
その結果、ぐっすり眠れますし、 現在の人間関係をもっと楽しむことが できます。
他人を恨み続けたところで、 それはなんの役にも立ちません。
それどころか、事態はますます悪化 していく可能性もあります。
なぜなら、いつまでも過去の傷に こだわり続けると、心の持ち方が ネガティブになり、さらに不快な経験を 引き寄せるおそれがあるからです。
ただし当然のことながら、相手を許す というのは、相手に好き放題させると 言う意味ではありません。
それは恨みを捨てて過去の呪縛から 解放され、ふたたび自由を手に入れる ことを意味しています。
明るい未来を切り開くうえで、 これは非常に大切なことです
参考図書：『心をとらえる60の法則』 （マーク・レクラウ著、弓場 隆訳、 ディスカヴァー・トゥエンティワン）
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