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適度な運動は疲れをとる

「運動」と「休息」は対照的にも 思えますが、必ずしも相反すること ではありません。

政府は、日本に住むひとりひとりの 健康を高める施策として、 「健康日本21(第2次)」という プログラムを展開中です。

そこでは生活習慣病の予防や、 心の健康を保つことなどを主眼として、 「偏った栄養摂取の改善」「休息」 「運動」を柱に据えています。

そこからもわかるように、運動は 心身の健康にプラスとなり、充実した 人生を送るために欠かせない要素の ひとつです。

「アクティブ・レスト」という言葉、 これはアスリートの世界で注目されて いる考え方で、「積極的休養」とも 訳されます。

アクティブ・レストの狙いは、 全身の血行をよくすることと筋肉の ケアです。

軽めの有酸素運動は呼吸循環器系を 活発化し、疲労回復を早めることが できます。

どうしても運動ができないという人 でも、日課のなかにアクティブ・ レストはあるもので、それは自宅の 風呂につかることです。

全身を温めることには、血管を拡張 する効果があります。

また全身に適度な圧力がかかる入浴は、 筋肉を刺激しておもに静脈血の血行を よくする効果があります。

人体の静脈自体にポンプの機能はない ものの、筋肉が程よく動くことで、 血液は心臓に戻るというわけです。

ビジネスパーソンの日常には、軽い 運動のチャンスがあふれていいます。

たとえば通勤中にひとつ手前のバス停 で降りて歩いたり、オフィスのビルで 1、2フロアほど階段で降りてから エレベーターを浸かったり、帰宅途中 に少し街をぶらついたりするなど。

「アクティブ・レストの実践」と聞くと 身構えたくもなりますが、実際には このようにちょっとしたことで かまわないということです。

そればかりか、ウォーキング程度の 無理のないリズミカルな運動を続けると、 脳内物質であるセトロニンの量が増えて 心が落ち着き、爽やかな気分になること も明らかにされています。

つまりアクティブ・レストは、 心の疲れにも効果が期待できます。

参考文献:『ハーバード×MBA×医師 働く人のための 最強の休息法』 (猪俣武範著、 ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。