論理と直感をしなやかに使いこなす
「論理と直感を状況に応じて適切に使い
こなす」というしなやかさが必要だという
ことで、そんな思考様式を発揮するのが
ニュータイプです。
たとえば原因と問題の因果関係が明確で、
情緒的な差別化が求められない局面で
あったとしたら、それは論理で解けばいい
だけのこと。
わざわざ直感に頼る必要はないわけです。
逆に「意味」が非常に重要な局面において
は、いたずらに論理を積み重ねたところ
で良質なアウトプットは得られません。
両者の問題解決アプローチにはそれぞれ
一長一短があり、どちらかだけを用いる
べきだと断定することはできないという
ことです。
なお、ここで引き合いに出されている
のは、「二重過程理論」。
人の脳では外部からの刺激に対し、
大きく2種類の意思決定の過程
(システム)が同時に、異なるスピード
で起きるということです。
「システム1」は自動的に高速で働き、努力は
まったく不要か、必要であってもわずかで
ある。
また、自分のほうからコントロールしている
感覚は一切ない。
「システム2」は、複雑な計算など頭を使わな
ければできない困難な知的活動にしかるべき
注意を割り当てる。
システム2の働きは、代理、選択、集中など
の主観的経験と関連づけることが多い。
これら2つのシステムには対置されるような
イメージがありますが、実際には同時に機能
させることが可能です。
つまり高いパフォーマンスを上げるため
には、システム1(直感)とシステム2
(論理)をバランスよく使うべきだという
ことです。
参考図書:『ニュータイプの時代 新時代を
生き抜く24の思考・行動様式』
(山口 周 著、ダイヤモンド社)
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