愉快な人生を生きるために~知識を知恵に~

経営や仕事への取り組み・社会心理学・生活の智慧に関する考え方、思い、提言をお伝えします

「本質」は、いつも中心にあるわけではない

「どんなものが成功するのか」という
点に、いつも敏感になっている人は
多いです。

 

ただ、「成功者に学ぶ」「成功例を
参考にする」ということは間違いでは
ないにせよ、ひとつ気づいてほしい
ことがあると著者はいいます。

 

「売れているものがすでにあるなら、
同じものはもう売れない」という
こと。


 

うまくいっているもの(売れかかって
いるもの)を見つける時期が早ければ、
成功するかもしれません。

 

それが売れるよりも早く、自分の
商品を市場に投入できれば、成功も
あり得るかもしれないということです。

 

しかしそれでも、著者は「売れている
ものを避けるほうがよい」と考えて
いるのだそうです。

 

多少は取り入れる部分があったと
しても、二番煎じでは成功は
望めない。

 

むしろ可能性があるのは、
「いま売れていないもの」だと
いいます。


 

売れていないものをよく観察する
と、そこから「売れない理由」
を学ぶことができ、「ここをもう少し
うまくやれば売れたのに」という
イデアやヒントを思いつくこと
ができます。


 

売れたいないのだから、市場は
それを知らない。

 

つまり、そこで、誰もが新しいと
感じるものをつくる余地があると
いうこと。


 

いいかえれば、「思いつきはよかった
のに、やり方がまずかった。だから
失敗した」というような例があれば、
やり方さえ変えればいいものになると
いう発想です。


 

そしてそれは、人間についてもいえる
といいます。

 

普通の人は、つい成功している人に
憧れ、「あの人のようになりたい」と
考えてしまう。

 

しかしそういう場合は、同じく成功者に
憧れる大勢が集まり、競争が激しく
なっているはずです。

 

それよりも失敗する人を見て、
「なにがいけなかったのか」を考えた
ほうが、無駄な競争がなく、割のよい
仕事の領域を見つけられます。


 

人はつい好きなことをしなくなるし、
人気のあるものを好きになりやすく
もあります。

 

だからトラップにはまってしまうわけ
ですが、本来、好きなものは自分で
つくり上げるのが正しいという
考え方です。
 

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本質は、隅っこに隠れている場合の
ほうが多いと著者はいいます。

 

なぜなら、本質があまりに極論
だったり過激だったりするとき、
広く世間に受け入れられるように、
周囲をバランスよく飾りつけ、
「これならトゲも刺さらないだろう」
という感じで送り出すことが
多いからです。

 

本質を見通すことができる人は、
そういった作為を見抜けるからこそ
「ああ、そこか」と気づいてくれる
ので本質が伝わる。


 

ところが飾りに惑わされる大勢には、
なかなか伝わらない。

 

伝わったとしても、反感を買ったり
してマイナスになるかもしれないと
いうのです。

 

また、隅っこよりもずっと外に
飛び出している本質もあります。

 

そのときは誰も気づかないけれど、
長い時間ののちに、
「ああ、あれだったのか」と気づく
ことになります。

 

いま自分が進んでいる道がまっすぐ
であったとしても、もう少し高い
ところから眺め、目的地の方向と
現在の地形を確かめること。

 

なお、この場合の「高いところから
見る」とは、自分を必ずしも中心に
置かず、広い範囲と、長い時間の
スパンで考えることです。


 

明日の天気だって、日本付近の
天気図で判断しなければ予想
できないのだから、ぐんと高い
ところへ視点を引く必要があります。

 

 

参考文献:『正直に語る100の講義』

               (森博嗣著、大和書房)

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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